赤ちゃんが生まれて初めて神社へお参りする「お宮参り」は、健やかな成長を願う大切な日本の伝統行事です。
昔から続く風習ですが、現在では家族の予定や赤ちゃんの体調に合わせて時期や方法を選ぶ家庭も増えています。
「いつ行けばいいの?」「赤ちゃんの服装は?」「祖父母は参加するの?」など、初めてのお宮参りでは分からないことも多いものです。
この記事では、お宮参りの意味や時期、当日の流れ、必要な持ち物、服装やお祝いのマナーまで、初めてでも安心して準備できるポイントを分かりやすくご紹介します。
お宮参りとは?赤ちゃんの健やかな成長を願う日本の伝統行事
お宮参りとは、赤ちゃんが無事に誕生したことを氏神様へ報告し、これからの健やかな成長と幸せを願って初めて神社へお参りする日本の伝統行事です。「初宮参り(はつみやまいり)」と呼ばれることもあります。
氏神様とは、その土地に住む人々を見守る神様のことです。古くから、お宮参りをすることで赤ちゃんが地域の一員となり、氏神様のご加護を受けながら成長していくという意味が込められてきました。
近年は、有名な神社や人気の神社へ足を運ぶ家庭も増えていますが、本来は住んでいる地域の氏神様へお参りするのが昔からの習わしです。安産祈願を受けた神社や、家族にゆかりのある神社を選ぶ方も多く、それぞれの家庭に合った場所でお祝いをしています。
大切なのは神社の知名度よりも、赤ちゃんや家族が無理なくお参りできることです。自宅から近い神社を選び、家族そろって健やかな成長を願う時間を過ごしましょう。
神社でのお参りの作法や手水の手順、お賽銭の考え方なども知っておくと、お宮参りをより安心して迎えられます。
▶ 神社のお参りの方法は?正しい参拝の手順や願い事・お賽銭の作法を解説
お宮参りはいつ行く?時期の目安と現代の考え方
お宮参りは、一般的に男の子は生後31日頃、女の子は生後32日頃が目安とされています。ただし、地域によって風習や考え方が異なるため、必ず日数通りに行わなければならないものではありません。
生後1か月頃という時期は、赤ちゃんの1か月健診を終えて、外出にも少しずつ慣れていく頃でもあります。お母さんの体調も少しずつ回復してくる時期ですが、産後すぐの無理は禁物です。赤ちゃんと家族の体調を見ながら、安心して出かけられる日を選びましょう。
また、真夏や真冬にお宮参りの時期が重なる場合は、気温や天候を考えて日程をずらす家庭も増えています。暑さや寒さは小さな赤ちゃんへの負担になりやすいため、気候の穏やかな時期に変更したり、参拝時間を短くしたりするなど工夫すると安心です。
最近では、生後1か月にこだわらず、生後2〜3か月頃に家族の予定を合わせて行うケースもあります。大切なのは昔からの習わしを守ることだけではなく、赤ちゃんとお母さんが無理なく参加できる形で、成長を願う時間を過ごすことです。
赤ちゃんとのお出かけは、お宮参りが初めてという家庭も少なくありません。外出の目安や気を付けたいポイントを知っておくと安心です。
▶ 赤ちゃんの外出はいつから?目安時期と安心して出かけるためのポイント
寒い時期のお宮参りでは、防寒対策も大切です。冬の暮らしを快適にする工夫を知っておくと、赤ちゃんとの外出にも役立ちます。
お宮参り当日の流れと準備
赤ちゃんとの初めてのお祝い行事だからこそ、「誰と行くの?」「ご祈祷は必要?」「何を準備すればいい?」と迷う方も多いでしょう。
最近では昔ながらのしきたりを大切にしながらも、それぞれの家庭の事情に合わせて無理のない形でお宮参りを行うケースが増えています。ここでは、当日の流れや準備のポイントをわかりやすくご紹介します。
お宮参りは誰と行くの?
昔は父方の祖父母と一緒に参拝し、祖母が赤ちゃんを抱く地域が多く見られました。しかし現在では、両家の祖父母がそろって参拝したり、両親と赤ちゃんだけでお祝いしたりと、家庭によってさまざまです。
遠方に住んでいる場合や家族の予定が合わない場合は、無理に全員が集まる必要はありません。赤ちゃんとお母さんの体調を第一に考え、安心して過ごせる形を選びましょう。
赤ちゃんは誰が抱くの?
伝統的には父方の祖母が赤ちゃんを抱く風習があります。これは、お母さんが産後の忌明け前と考えられていた名残ともいわれています。
ただし現在では、その風習にこだわる家庭は少なくなり、お母さんやお父さんが抱っこすることも一般的です。写真撮影のタイミングなどに合わせて交代しながら抱っこする家庭も多く見られます。
地域の風習を大切にしたい場合は、事前に祖父母へ確認しておくと安心です。
神社の予約を確認しよう
お宮参りでは、ご祈祷を受ける家庭もあれば、本殿へお参りだけをする家庭もあります。どちらが正しいという決まりはなく、それぞれの考え方で問題ありません。
ご祈祷を希望する場合は、ご祈祷を受ける予定がある場合は、事前に神社のホームページや電話で確認しておくと安心です。
神社によっては予約制のところもあれば、当日受付で対応しているところもあります。また、受付時間やご祈祷の時間も異なるため、赤ちゃんの授乳やお昼寝の時間も考えながら予定を立てておくと、当日も慌てずに済みます。
ご祈祷を受ける場合

当日は社務所で受付を済ませ、祝詞(のりと)の奏上やお祓いを受けるのが一般的です。所要時間は20〜30分程度の神社が多いですが、混雑状況によって前後することもあります。
ご祈祷の際には、神社へ初穂料(または玉串料)を納めます。金額が決められている神社もありますが、決まっていない場合は5,000円〜10,000円程度が一般的な目安です。
のし袋を使う場合は、紅白の蝶結びを選び、表書きは「御初穂料」または「御玉串料」と書き、赤ちゃんの名前で納めます。
神社によって受付方法や初穂料、ご祈祷の内容は異なるため、事前に確認しておくと安心です。
お宮参りのあとは、赤ちゃんの成長を祝う行事が続いていきます。それぞれの意味や準備を知っておくと、家族の大切な思い出づくりにもつながります。
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お参りのみをする場合
一方、神前まで行って参拝のみでも大丈夫ですよ。その場合はお賽銭を投げ入れて拝礼し、赤ちゃんの誕生のお礼と健康に育ってくれることを祈願しましょう。健やかな成長を願う気持ちは十分に伝えられます。せっかくのお参りですから作法に則った参拝をして思い出に残したいですね。
一方、お参りだけでも赤ちゃんの誕生を報告し、健やかな成長を願う気持ちは十分に伝えられます。混雑を避けたい場合や赤ちゃんの体調が心配な場合は、比較的空いている時間帯を選ぶのもおすすめです。
▶ 神社のお参りの方法は?正しい参拝の手順や願い事・お賽銭の作法を解説
お宮参りの服装と持ち物|赤ちゃんと家族が快適に過ごす準備
お宮参りは神社へ参拝する大切な行事ですが、赤ちゃんにとっては初めての長時間の外出になることもあります。
昔ながらの正式な服装を選ぶ家庭もありますが、現在では赤ちゃんや家族が過ごしやすいことを優先した服装でも問題ありません。
大切なのは見た目の華やかさだけではなく、季節や赤ちゃんの体調に合わせて無理なく過ごせる準備をしておくことです。
赤ちゃんの祝い着とかけ方

お宮参りの赤ちゃんの服装は、正式には「白羽二重(しろはぶたえ)」という白い内着を着せ、その上から家紋の入った祝い着(産着・初着)を羽織らせます。
白羽二重は、昔から赤ちゃんの誕生を祝う特別な衣装として使われてきました。白には清らかさや健やかな成長への願いが込められているともいわれています。
祝い着には、男の子なら兜や鷹、女の子なら花や毬など、子どもの幸せや成長への願いを表した柄が多く選ばれます。それぞれの模様には意味があり、一生に一度のお宮参りを彩る大切な衣装です。
祝い着は赤ちゃんを抱っこした状態で上から掛け、抱いている人の肩から背中側へ回して固定します。写真撮影をするときは、柄がきれいに見えるよう整えると記念に残る一枚になります。
ただし、現在では必ず正式な祝い着を用意しなければならないわけではありません。レンタルを利用したり、ベビードレスやきれいめなロンパースを選んだりする家庭も増えています。
大切なのは、昔からの風習を知ったうえで、赤ちゃんや家族が無理なく心地よく過ごせる形を選ぶことです。
両親や祖父母の服装|家族で格を合わせることが大切
お宮参りでは、赤ちゃんだけでなく付き添う家族の服装も大切です。
以前は、父親はスーツ、母親は着物、祖母も着物など、正式な装いで参拝することが多くありました。しかし現在では、母親がワンピースやスーツ、父親がスーツやきれいめな服装など、家庭の事情に合わせたスタイルも増えています。
服装を選ぶときに大切なポイントは、付き添う人同士で服装の格をそろえることです。
例えば、祖父母が着物やフォーマルな服装なのに、両親が普段着に近いカジュアルな服装だと、写真に残したときに少しちぐはぐな印象になることがあります。
反対に、家族全員が同じくらいの雰囲気に合わせれば、洋装でも十分きちんとした印象になります。
お宮参りは赤ちゃんの成長を願う大切な行事なので、清潔感があり、神社という場所にふさわしい服装を意識すると安心です。
また、産後間もない時期のお母さんは体調が戻りきっていないこともあります。見た目だけではなく、授乳のしやすさや動きやすさも考えながら、無理のない服装を選びましょう。
一生に一度の赤ちゃんの成長行事では、準備するものや時期を知っておくと安心です。
赤ちゃんとの外出で慌てないよう持ち物チェックしよう
赤ちゃんとの外出では、普段より少し多めに準備しておくと安心です。
基本的な持ち物としては、
- おむつ・おしりふき
- ミルクや授乳ケープ
- 着替え
- ガーゼやタオル
- おくるみ
- 母子手帳
- ご祈祷を受ける場合の初穂料
などがあります。
また、季節によって暑さ対策や防寒グッズも必要になります。特に生後間もない赤ちゃんは体温調節がまだ苦手なため、夏は日差しや熱中症対策、冬は防寒を意識しましょう。
お宮参りのお祝い・食事会・お返しはどうする?
お宮参りは赤ちゃんの誕生を祝い、これからの健やかな成長を願う大切な行事です。
祖父母や親しい家族からお祝いをいただくこともありますが、地域や家庭によって考え方はさまざまです。昔ながらの風習を参考にしながら、現在の生活スタイルに合わせて無理のない形で行いましょう。
お宮参りのお祝いは何を贈る?
お宮参りは、赤ちゃんの誕生を祝い、健やかな成長を願う家族中心の行事です。そのため、お祝いを贈る場合も、両家の祖父母や両親の兄弟姉妹など、身内でお祝いすることが一般的とされています。
友人や職場の方がお宮参りのお祝いを贈ることはあまり多くありません。地域や家庭によって違いはありますが、基本的には内輪のお祝いと考えてよいでしょう。
お宮参りは家族中心の行事のため、友人や知人からのお祝いは必ずしも必要ではありません。ただし、親しい関係でお祝いの席に招かれた場合などは、気持ちとして贈ることもあります。
お宮参りのお祝いとしては、現金を包むほか、赤ちゃん用品や記念になる品物を贈ることもあります。
祖父母からは、祝い着や写真撮影代、食事会の費用を負担するケースもありますが、必ずこうしなければならないという決まりはありません。
最近では、赤ちゃんの成長に役立つベビー用品や、両親が必要なものを選べるギフトなども喜ばれています。お祝いを贈る場合は、赤ちゃんの誕生を喜ぶ気持ちを込めることが一番大切です。
お祝いを贈る場合の金額やマナー
お宮参りは家族中心で行う行事ですが、食事会などのお祝いの席に招かれた場合や、近しい身内からお祝いを贈りたい場合は、気持ちを込めたお祝いを用意するとよいでしょう。
出産祝いをすでに贈っている場合は、現金ではなく、赤ちゃんが使えるベビー服やおもちゃ、絵本などの品物を選ぶ方もいます。
お祝い金額に決まりはありませんが、親戚から贈る場合は5,000円〜1万円程度がひとつの目安です。関係性や地域の習慣によっても異なるため、無理のない範囲で選びましょう。
現金を包む場合は、紅白の蝶結びの水引が付いた祝儀袋を使用します。表書きは「御祝」「御宮参り祝」などとし、赤ちゃんの名前を書きます。
お宮参りのお祝いのお返しは必要?
お宮参りでいただいたお祝いへのお返しは、家庭や地域の考え方によって異なります。
基本的には、祖父母からのお祝いの場合は食事会への招待や写真を渡すことで感謝を伝えることも多くあります。
親戚や知人などからお祝いをいただいた場合は、いただいた金額の3分の1〜半額程度を目安に、内祝いとしてお返しをするケースがあります。
品物を贈る場合は、お菓子やタオル、日用品など相手が使いやすいものを選ぶと喜ばれます。何よりも大切なのは、赤ちゃんの誕生を祝ってくれたことへの感謝の気持ちを伝えることです。
お宮参りの後の食事会は必要?
お宮参りの後に、家族で食事会を開く家庭もあります。
昔は祖父母や親族が集まり、赤ちゃんの誕生を祝う場として食事をすることも多くありました。現在でも、両家の顔合わせを兼ねたり、記念写真を見ながら楽しい時間を過ごしたりする機会になります。
ただし、必ず行わなければならないものではなく、赤ちゃんやお母さんの体調、家族の予定に合わせて無理なく決めることが大切です。また、家族だけで自宅でゆっくり食事を楽しむ形でも十分に思い出に残るお祝いになります。
食事会をする場合は、
- 個室のあるお店を選ぶ
- 授乳やおむつ替えがしやすい場所にする
- 赤ちゃんやお母さんの体調を優先する
など、無理のない計画にすると安心です。
お宮参りに伝わる昔ながらの風習

お宮参りには、赤ちゃんの健やかな成長や幸せを願うさまざまな風習が受け継がれています。
地域によって内容は異なり、現在では行われなくなったものもありますが、日本ならではの文化として知っておくと、お宮参りをより興味深く感じられるでしょう。
大切なのは風習をすべて守ることではなく、その背景にある「赤ちゃんの幸せを願う気持ち」を受け継ぐことです。
額に「犬」の字を書く風習
地域によっては、お宮参りの日に赤ちゃんの額へ墨や口紅などで「犬」の字を書く風習があります。
犬は一度にたくさんの子どもを産み、丈夫に育てることから、健康で元気に育つようにという願いが込められているといわれています。
地方によっては男の子には墨で書き、女の子には紅で書くところもありますし、男の子には「大」、女の子には「小」と書くところもあります。
最近では実際に書く家庭は少なくなりましたが、祖父母から風習について聞いたり、地域の伝統として受け継がれていたりすることもあります。
風習を知ることで、お宮参りに込められた昔の人々の願いを感じられるでしょう。
赤ちゃんを泣かせる風習がある地域も
「泣く子は育つ」という言葉があるように、お宮参りでは赤ちゃんが泣くことを縁起が良いと考える地域もあります。
これは、元気な泣き声が邪気を払い、健康に育つことを願う昔ながらの考え方から生まれた風習です。また
赤ちゃんを泣かせることで、たくさんの赤ちゃんの中から神様に我が子を気づいてもらって、しっかりと覚えてもらう、という意味もあるそうです。
もちろん、無理に赤ちゃんを泣かせる必要はありません。
現在では赤ちゃんの体調を第一に考え、機嫌の良いタイミングで参拝する家庭がほとんどです。昔から伝わる意味を知りながら、それぞれの家族に合った形でお祝いできれば十分でしょう。
地域によって風習はさまざま
お宮参りの風習は全国共通ではありません。参拝する神社や地域によって、
- お祝いをする時期
- 赤ちゃんを抱く人
- 祝い着の扱い
- ご祈祷の方法
などが異なることもあります。「周りと違うから間違い」ということではなく、それぞれの地域や家庭で大切にされてきた習わしがあります。
迷ったときは参拝する神社へ確認したり、祖父母に地域の風習を聞いてみたりすると、新しい発見があるかもしれません。
人生の節目には、お宮参り以外にも神社へ参拝する機会があります。意味や由来を知っておくと、日本の伝統をより身近に感じられます。
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お宮参りをきっかけに、日本の伝統行事を楽しもう
お宮参りは、赤ちゃんが無事に生まれたことを神様へ報告し、これからの健やかな成長を願う、日本の大切な伝統行事です。
昔から受け継がれてきた風習には、「家族みんなで子どもの成長を見守る」という温かな思いが込められています。
最近では、昔ながらのしきたりにこだわり過ぎず、それぞれの家庭に合った形でお祝いをする家庭も増えています。それでも、行事の意味や由来を知ってから迎えるお宮参りは、きっと家族にとってより思い出深い一日になるでしょう。
赤ちゃんの成長を祝う行事は、お宮参りだけではありません。初節句やお食い初め、初正月、七五三など、一つひとつの節目には、子どもの健やかな成長を願う日本ならではの文化が受け継がれています。
こうした行事を通して季節を感じ、家族で思い出を重ねていくことも、暮らしを豊かにする楽しみの一つです。
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さいごに
「お宮参りは何するの?最適な時期や当日必要なものなど準備するものは?」をお伝えしました。
お宮参りは、赤ちゃんの誕生を神様へ報告し、これからの健やかな成長と幸せを願う日本の伝統行事です。
正式な作法や昔ながらの風習は地域によって違いがありますが、大切なのは家族みんなで赤ちゃんの成長を喜び、心を込めてお祝いすることです。
最近では、祝い着や服装、ご祈祷の方法なども、それぞれの家庭に合わせて無理のない形で行われるようになりました。風習の意味を知りながら、自分たちらしいお宮参りを迎えられるとよいですね。
お宮参りをきっかけに、初節句やお食い初め、七五三など、これから続く日本の伝統行事にも目を向けることで、季節や文化をより身近に感じながら、家族の思い出を一つずつ積み重ねていけるでしょう。
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