スズムシの飼い方!スズムシの餌や卵の孵化、幼虫の育て方など飼育方法を解説!

スズムシの飼い方 ペット

スズムシの飼い方を詳しくご紹介します(^^)

毎年夏になると涼やかな鳴き声で楽しませてくれるスズムシですが、飼育は意外と簡単です。今回はスズムシを飼育するために用意するものや、エサの与え方、卵の管理、幼虫の育て方、飼育するための注意ポイントなど解説しています。

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スズムシの飼育方法

スズムシを飼育するために用意するもの

・スズムシ 6~8匹
・飼育ケース 幅30センチ
・土
・餌
・餌入れ
・止まり木、石など

スズムシを飼うための飼育ケースは、市販されている昆虫用のプラスチック容器が観察しやすくいのでおススメです。

ケースの大きさは飼育するスズムシの数に比例しますが、6~8匹なら幅30センチほどの容器を用意しましょう。

知り合いに数匹分けてもらって、夏の間鳴き声を楽しむだけなら虫かごでも充分ですが、オスとメスが揃っていて、卵を産ませたいなら産卵のために土が必要です。

スズムシは夜行性で昼間は暗い場所でじっとしているので、快適に過ごせるように土を敷いて止まり木や石を置いてあげればスズムシも安心して暮らせると思います。

土や餌は市販されているスズムシ専用のものを利用するのが手軽です。容器に深さ5センチほど入れ霧吹きで水分を含ませます。

土は園芸店で売られている赤玉土などでもかまいません。ただし、庭の土は雑菌が多いためあまりお勧めできません。日光消毒する方法もありますが、販売されている土の方が手軽ですし安心です。

土を入れたら日中に隠れる住みかを作りましょう。スズムシは何度か脱皮をするので、体を固定する足場を用意しますが、住みかとも兼用になる止まり木、石、小さな植木鉢などを組み合わせて置いておきます。

餌を入れた餌皿や水を入れた水皿、止まり木などをセッティングしたらスズムシを入れます。直射日光が当たらない風通しの良い場所で飼いましょう。

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スズムシってどんな昆虫?

スズムシは体長約2センチ程度のコオロギ科の昆虫です。

なんといっても魅力は美しい鳴き声です。夏から秋にかけて、名前の通り「リーン、リーン」と鈴の音のように鳴いてくれますが、鳴くのはオスだけです。

北海道と沖縄を除く日本全土に生育しており昔から親しまれています。子どもの頃、一度は飼った経験がある方も多いのではないでしょうか。

卵をうまく孵化させられなかった、という話も聞きますが、実は飼育はそれほど難しくありません。成虫の寿命は約2ヶ月~3ヶ月ほどですが、きちんと世話をすれば卵を産み、ふ化から幼虫、成虫まで続けて飼育することができます。

スズムシの入手方法

子どもの頃は虫取りカゴを持って出かけ採集したものですが、スズムシは夜行性で昼間は物陰に潜んでいるので採集するのは難しいかもしれません。

地域によっては市町村で無料で配布しているところもあるようなので、市の広報など確認してみてもいいかもしれません。

確実なのは成虫を買うことです!。ネットでも売られていますが、夏にはホームセンターなどで販売されているのでこちらのほうが簡単に入手することができます。

スズムシの餌と与え方

スズムシは雑食性です。市販されている「スズムシの餌」でタンパク質を補給できますが、キュウリやナスなど植物性の野菜が必要です。

他にもキャベツやニンジン、リンゴなど5㎝くらいに切って爪楊枝に差してたり、エサ皿に並べて与えます。

水分が多い野菜は傷みやすくカビが生えてしまうので毎日に取り替えてください。市販の餌が入手できなくても、家庭にある煮干しやかつお節でも大丈夫です。すり鉢ですって食べやすいように粉にして与えましょう。

水分は野菜から摂るので水は必要ないともいわれますが、浅めの水皿にいれておけば飲んでくれますし、乾燥除けにもなります。

スズムシの繁殖方法

昆虫を飼育していると、うまく繁殖させることができるか心配になるものですが、スズムシの繁殖はとても簡単です。

スズムシの成虫の寿命は2か月程度で長くても10月頃にはすべて命が尽きてしまいますが、飼育ケースで成虫のオスとメスを一緒に飼っていればメスは土の中に卵をたくさん産みつけていきます。

スズムシの場合一匹のメスが産む卵の数は50個から100個と言われています。毎日場所を変えながら少しずつ産み付けて、産み終えるとやがて死んでいきます。

スズムシの死骸やエサ皿、止まり木などはすべて取り出して温度変化の少ない物置などで保管します。

スズムシの卵の管理

スズムシの卵は土の表面からごく浅い場所に産み付けられています。3ミリ程度の大きさで白く細長い形をしています。

卵は翌年の5月頃に孵化します。産卵後の年内までと孵化近くになる4月になったら飼育ケースの土が乾燥しないように時々霧吹きしてください。

冬の間は卵は乾燥に強いので、地面がカラカラに乾いていても放っておいて大丈夫です。春になるとまた定期的な霧吹きを開始します。

翌春までは卵の管理も何もすることがないので、春以降の水やりをうっかり忘れてしまって卵を死滅させるほうが心配です。忘れないようにカレンダーに印をつけておいてください。

スズムシの幼虫の育て方

5月から6月になるとたくさんの小さい幼虫たちが孵化します!

スズムシの飼育を始めるまでに、孵化してくる幼虫たちをイメージしておく必要があります。

孵化後はどのくらい成虫まで育てられるのか、計画を立てておいてください。最初に飼うスズムシの数も少数から始めておくほうが無難ですよ!

孵化したばかりでは体長が3ミリほどの真っ白な幼虫ですが、数時間後には土と同化したような焦げ茶色になります。その後何度も脱皮を繰り返して成長していきます。

孵化したらすぐにエサが必要になります。エサは成虫と同じものを与えます。孵化の時期が近付いたら注意深く観察をしてください。うっかり餌を与えないでいると共食いしてしまう恐れがあります。

また脱皮の際には体を固定できる足場となる止まり木や石などを入れておきます。2週間くらい過ぎたら新しい土を入れた清潔な別の容器へ移し替えます。

スズムシは何度も脱皮を繰り返しやがて2センチほどの成虫になります。成虫となったオスは夏から秋にかけて美しい声で鳴き始めます。

スズムシを飼うときの注意ポイント

鈴虫を室内で飼育するときに注意しておくことは、殺虫剤の使用です。夏場なので殺虫剤や蚊取り線香など利用する機会が多々あると思いますが、飼育容器の付近での使用はスズムシの全滅を招く危険があるので極力注意が必要です。

ベランダなど室外での飼育では蟻が侵入できないように容器と蓋のあいだに布をかけておくなどの工夫が必要です。

さいごに

昔から親しまれているスズムシですが、越冬できない2~3か月を寿命とする儚い昆虫です。でも一年を通して卵を産み、孵化し幼虫から成虫へと成長する姿を観察できますよ。ぜひ楽しみながら飼育してみてください(^^)

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