犬のめまいと嘔吐!我が家のワンコも突然発症した前庭疾患の症状 

ペット

我が家には犬と猫がいます。犬の散歩のときに出会う犬友さんからワンちゃんが突然目まいを起こして大変だったと聞きました。前庭疾患という病気でした。

実は我が家でいま飼っている犬は2代目で、初代のワンちゃんが16歳のとき前庭疾患になったことがあるのです。

それは突然に発症しました。前庭疾患は老犬に多い病気ですが、当時のことを振り返りながらどんな症状なのかどんな対処をしたのか話しておきたいと思います。

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突然嘔吐から始まった前庭疾患の症状とは

突然に起こる前庭疾患。我が家の亡き愛犬は当時16歳の老犬でした。

発症する直前までは普通にご飯を食べ、普通に散歩に出かけ元気に走り回っていました。見た目も老犬には見えなくて16歳というと驚かれていたものでした。

ある日突然に嘔吐!そのままふらつきながら歩きだし立ち止まったとたんにまた嘔吐!数回繰り返すと座り込んで動けなくなってしまいました。

驚いて近寄り背中をさすりながら目を見ると、なんと目の球がぐるぐると回っています。
「え、これってもしかして目まい?」

私もまったく同じ症状の目まいを経験していたのですぐに気づきました。目まいを起こしているので歩くとふらつく、頭を動かすと嘔吐してしまう。

人間ならじっとしてめまいが治まるのを待っていることもできるのですが、犬はわからないので動こうとしてしまうのでしょう。だからまた嘔吐してしまいます。

このように前庭疾患の症状は突然に始まります。バランス感覚がうまくとれないため頭を下げた状態で、ぐるぐると回ったり倒れてしまいます。このとき眼球が上下、または左右に不自然に揺れています。こんな症状が現れたらすぐに獣医さんに診てもらうべきだと思います。

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前庭疾患はいつまで続くの?どのくらいで治まるの?

前庭疾患は一般的には発症後48時間でピークを迎えます。目の玉のぐるぐる(眼振)は数日で収まりますが、ふらつきなどの運動失調は約一ヶ月続きます。その後ゆっくりと回復に向かいます。

うちの犬の場合は、発症後20日で自力で立ち上がることができて数歩歩けるようになりました。この点は個人差があると思います。

前庭疾患の原因と治療法は?

前庭疾患の原因は老齢化や脳、内耳腫瘍や内耳の炎症によって、体の平衡感覚をつかさどっている前庭神経系に異常を起こしたことによるものです。ちょっと難しいですが、ようするに体のバランスが保てなくなってしまいめまいやふらつきを起こすのです。

※内耳炎
高齢犬に多い病気で、内耳の平衡感覚器が侵されると方向感覚を失ってしまいます。ぐるぐると旋回運動を繰り返したり起立不能となることもあります。眼球震動、嘔吐、食欲不振、斜頚になる場合もあります。

前庭疾患は目が回っている状態です。獣医さんからは「船酔いのような状況なので、体がふらついて立ち上がれない。気分も悪く食欲がないし、食べたら吐いてしまう。吐き気を抑えてあげて安静にしておけば回復していきますよ」
と言われました。

前庭疾患は一般的には治療法はないと言われました。嘔吐があるため吐き気止めを与えて、食欲がないので栄養補給などを行なっていきます。発症後の2~3日はほとんど動けず、流動食を少しづつ与えていくことになりました。

さいごに

前庭疾患は、時間をかけて穏やかに改善していくケースがほとんどです。最初の症状が嘔吐やふらつき、そして目がぐるぐる回るといった飼い主にとっては衝撃的なものでした。

ですから今後どうなってしまうのか。本当によくなってくれるのかと不安で仕方なかったです。
でもゆっくりですが立ち上がり歩けるようになって、食事も自分で食べれるようになっていきました。

ただし回復が遅いようなら脳に異常がある可能性もあります。また老犬の場合、このまま痴呆へ移行するケースもあって寝たきりになることもあるようです。

我が家でも少し斜めに歩いてしまう傾向がありましたし、一度に歳をとってしまったような印象がありましたがなんせ当時は16歳でしたから。でもその後は足の機能が衰えないように転倒に気をつけながら穏やかに毎日を過ごすことができましたよ。

嘔吐やめまいは人間でもつらいものです。犬は言葉でつらさを訴えることができないので、めまいだと気づいたらまずはすぐに獣医さんに診てもらってくださいね。

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