子供の頃は苦手だったシイタケも、大人になると魅力的な食材として感じることがありますよね。
シイタケには風邪や高血圧予防などに効果がある栄養素がたくさん含まれており、古くから風邪の妙薬として親しまれています。そのため、私たちにとって身近な食材であり、健康に役立つ食材として重宝されています。
風邪や高血圧などの体調管理に役立つ簡単なレシピも存在します。例えば、干し椎茸を使ったシイタケ茶やシイタケ酒などは手軽に作れるので、日常生活に取り入れやすいです。
今回は「シイタケの効能!栄養たっぷり風邪や高血圧に効く簡単レシピもご紹介!」をお送りします。シイタケのパワーを存分に活用して、健康的な食生活を送りましょう!
シイタケの効能・栄養素と健康への効果
シイタケは日本と中国にしかないきのこです。
栄養が豊富で、中国では昔から不老長寿の食べ物と言われています。
注目成分は食物繊維・ビタミンB郡・レンチナン・エルゴステロールなどがあります。
食物繊維が豊富で中でもきのこ特有のβ-グルカンは整腸作用や免疫力を高める効果は、がん予防の研究でも期待されています。
ビタミンやミネラルが豊富ですがエネルギーはほとんどありません。またアルカリ性のため血液の
酸性度を中和してくれます。
またシイタケに含まれるエリタデニンは血中のコレステロールを低下させる作用があります。このため糖尿病や高血圧などの成人病の予防にも役立ちます。
シイタケに含まれるエルゴステロールは体内に入るとビタミンDと同じ働きをするもので、カルシウムの吸収を助ける役割を持っています。成長期の子どもには欠かせない栄養素ですが他のキノコには含まれていません。
私は子供の頃は本当にシイタケは苦手で、私の孫もやはりシイタケは食べられません。どうやら「歯ごたえが嫌」みたいです。でも子どもにとっても大切な栄養成分が含まれているので、いろいろと工夫して食べさせたいですね。
子どもだけでなく女性にとっても注目です。カルシウムの吸収や骨の成形を助けて役割があることは、女性になりやすいといわれる骨粗しょう症の予防になります。ぜひ積極的に摂取して、健康維持や美味しい食事を楽しんでください。
免疫力を高めるしいたけの魅力
しいたけは、免疫力を高めるための強い味方です。しいたけに含まれるβ-グルカンやビタミンDが、
体内の免疫力をアップさせてくれます。
抗酸化作用のあるセレニウムやポリフェノール、ミネラルも豊富に含まれているので、体を守る力を強化してくれます。
また風邪や高血圧などの症状にも効果があります。シイタケに含まれるエリタデニンは血中のコレステロールを低下させる作用があります。このため糖尿病や高血圧などの成人病の予防にも役立ちます。
さらにしいたけは血行促進作用があり、風邪予防や症状の緩和にも役立ちます。
干しシイタケは有効成分が豊富
生シイタケは水分が約90パーセントですが干し椎茸の水分含有量は約10パーセントです。
つまり干しシイタケは生シイタケに比べると成分が10倍にも濃縮されているのでタンパク質・カルシウム・ビタミンB群、D・カリウムなどの栄養がダントツに勝っているのです。
生シイタケののほうが手軽に調理できるのでついつい生の方を利用しがちなのですが、シイタケの効能をうまく取り入れるためには干しシイタケを活用していきましょう。
効能を十分に引き出すには干しシイタケはなるべく天日干しのものを使ってください。最近は市販されている干しシイタケは電気や熱風によって乾燥させたものが多いのです。
実は私の友人の会社は野菜を乾燥させて販売しているので何度か手伝いに行ったことがあるのですが
、そこも電気でした!!
乾燥させるってそうやるのかと思ってましたが、違いますよね、昔からの製法は天日干しです。実は電気や熱風で干しシイタケを作った場合は成分が抜け出てしまうのだそうです。
昔ながらの干しシイタケが手に入らないときは、ちょっと面倒ですが生シイタケを数時間天日干しして干しシイタケを作ることをおススメします。
生しいたけと干ししいたけの違い
生しいたけと干ししいたけには、風味や旨みの違いがあります。生しいたけは水分が多く、やや柔らかめの食感で、シャキッとした食感が特徴です。
一方、干ししいたけは水分が抜け、味が凝縮されているため、濃厚な風味と旨みがあります。料理によって使い分けると良いでしょう。
また、保存性についても違いがあります。生しいたけは日持ちがせず、冷蔵庫で数日程度の保存が限界ですが、干ししいたけは乾燥させたため保存することができ、長期間保存が可能です。干ししいたけは保存が効くため、常備しておくと便利です。
そのため、料理の味や風味、保存性を考慮して、生しいたけと干ししいたけを使い分けることがおすすめです。どちらもしいたけ独特の香りや旨みがあり、料理のアクセントとして活躍します。
シイタケ茶の効能・作り方
干し椎茸を使ったシイタケ茶は、シイタケの栄養素を効果的に摂取できる健康茶です。作り方は簡単なので、日常的に取り入れやすいです。
シイタケ茶を飲むと、シイタケに含まれるビタミンBやビタミンD、ミネラルなどが効率的に摂取できます。これらの栄養素は、免疫力を高める、抗酸化作用を持つ、アンチエイジングなどの効果が期待されています。
さらに、ビタミンDは骨の健康維持やカルシウムの吸収を助ける働きがあります。シイタケにはβ-グルカンという成分も含まれており、これが免疫力を高める効果があるとされています。
シイタケ茶は、健康維持だけでなく、美容効果も期待できる優れた健康茶です。自宅で手軽に作れるので、ぜひ試してみてください。
シイタケ茶の作り方
材料(1回分)
・干しシイタケ 2個
・熱湯 180cc
・塩 ひとつまみ
作り方
- 干しシイタケ2個は戻さず、薄切りにする。軸は固いので除く。
- 1をカップに入れて熱湯を注ぐ。
- 2に塩を入れて小皿などで蓋をしておく。冷めて薄茶色に色がついたら飲む。または一晩置いて翌日に飲む。
シイタケ酒の効能と作り方
シイタケ酒は、シイタケをお酒に漬けることで有効成分を効果的に摂取できるお酒です。
シイタケにはビタミンDや食物繊維、ミネラルが豊富に含まれており、免疫力の向上やアンチエイジング効果が期待できます。
さらに、シイタケに含まれるβ-グルカンや多糖類は免疫力を高め、疲労回復や抗酸化作用も期待できます。
シイタケ酒は簡単に自宅で作ることができるので、手軽に取り入れることができます。ただし、適量が大事なので、飲みすぎには注意しましょう。シイタケ酒を定期的に飲むことで、健康維持や美容効果が期待できるので、ぜひ試してみてください。
シイタケ酒の作り方
材料
・干しシイタケ8~10個
・焼酎600㎖
作り方
1.干しシイタケは水洗いをして水けを拭き取る
2、密閉容器に1を入れて焼酎を注ぐ
3、蓋をして冷暗所に保存する
シイタケの風味がしっかりと移り、栄養成分も溶け出していきます。
焼酎が茶色に色づいてくれば飲みごろです。(数週間から1ヶ月以上)
シイタケの風邪や高血圧に効くおすすめレシピ
シイタケには、風邪や高血圧予防に効果的な栄養素が豊富に含まれています。伝統的に風邪の妙薬として親しまれ、健康維持に役立つ食材として重宝されています。シイタケを使ったレシピを通じて、その効能を存分に活用して、健康的な食生活を送りましょう。
風邪に効く
シイタケは風邪の引きはじめの熱やせきに効果があるため、昔から干し椎茸を煎じて飲んでいたんだそうですよ。
風邪の妙薬なんだそうですが、最近になってシイタケの胞子には強力な抗ウイルスの物質生成作用がわかってきました。
作り方は干し椎茸を煎じるだけという超簡単なものなのでぜひ試してみてください!
干ししいたけの煎じ汁
干し椎茸3~4個
さっと洗う
1ℓのぬるま湯につけてもどす
やわらかくなったら、もどし汁ごと鍋に入れて火にかけ半量になるまで煮詰める
これを一日量として数回に分けて飲む
椎茸は刻んで食べる
高血圧に効く
シイタケに含まれるエリタデニンには、悪玉コレステロールが酸化するのを防ぎ、血管を動脈硬化から守る働きがある。
酢シイタケ
シイタケのニオイが苦手な人は酢を加えて酢シイタケを作りましょう!酢にも血圧を下げる働きがあるのでシイタケと合わせればさらに効果が高まります。
材料
・干しシイタケ500g
・酢120㎖
・砂糖170g
・醬油90㎖
・カボスのしぼり汁30㎖
・赤唐辛子、いりごま少々
作り方
干しシイタケは水でもどした後、10分ほど蒸し器で蒸しあら熱をとっておく
調味料をすべて混ぜ合わせる
干しシイタケの石づきを切りおとし2に加えて和える
よく混ぜ合わせ味が染み込んだら出来上がり
肌の健康をサポートするしいたけの成分
しいたけには豊富なミネラルやビタミン、酵素が含まれています。血圧を下げる働きや免疫力をアップされるともいわれていますが、エリタデニンというアミノ酸はおできやニキビなどの皮膚疾患にも効果的です。
エリタデニンには血液の代謝を早める働きがあるため、新陳代謝がよくなり皮膚の自浄機能が働くためとされています。この効果を利用して治りにくいニキビや皮膚病にはシイタケ風呂をおススメします。
シイタケ風呂
干しシイタケ3~4個をそのまま湯船にいれて沸かします。
シイタケを毎日食べると健康に良い理由
シイタケを毎日食べると、免疫力アップや美肌効果など、健康に良い効果が期待できます!
シイタケにはβ-グルカンという成分が豊富に含まれており、これが免疫力を高め、風邪やインフルエンザなどの感染症から身体を守ってくれます。
また、シイタケにはビタミンDが豊富に含まれており、日光を浴びることが難しい方にとっては、健康を維持するための重要な栄養素となります。さらに、シイタケにはポリフェノールやアミノ酸も含まれており、抗酸化作用や細胞の老化を防ぐ効果が期待できます。
そして、シイタケに含まれるビタミンB2やビタミンB6は、肌の新陳代謝を促進し、美肌効果をもたらしてくれます。そのため、毎日の食事にシイタケを取り入れることで、健康的な生活を送ることができます。
しいたけを食べ過ぎるとどうなるか
しいたけは栄養価が高く、食物繊維やビタミン類、ミネラルが豊富に含まれています。しかし、食べ過ぎると消化器官に負担がかかる可能性があります。
しいたけに含まれる食物繊維が大量に摂取されると、消化が促進され過ぎて下痢や腹痛の原因になることがあります。
またシイタケに多く含まれるβ-グルカンは、免疫細胞の活性化を助ける効果がありますが、過剰摂取すると免疫システムを刺激しすぎてしまう可能性があるため、摂取量には注意が必要です。一般的には、1日にシイタケを1〜2個程度食べることを推奨されています。
ただし、個人差や体調によって適切な摂取量は異なるため、食べ過ぎに注意しながら適量を摂取することが大切です。
しいたけの保存方法
しいたけは、新鮮なうちに保存しておくと風味や栄養価が保たれます。まず、生しいたけを保存する際は、ラップで包んで冷蔵庫に保管しましょう。できるだけ早く食べることが理想ですが、冷蔵庫で約1週間保存できます。ただし、傷んだり黒ずんだりしている部分は早めに使い切るようにしましょう。
また、干ししいたけの保存方法も重要です。乾燥させたしいたけは密閉容器に入れ、湿気や直射日光を避けた涼しい場所に保管します。適切に保存することで、長期間品質を保つことができます。
しいたけをより新鮮な状態で楽しむためには、切り口が多少乾燥するのを防ぐために、切り口を濡れたキッチンペーパーなどで覆うと良いです。
また、しいたけを綺麗にするときは、水を使わずに柔らかい布で軽く拭くだけでOK。水分を含ませると早く傷んでしまうので気をつけましょう。新鮮な状態を保つために、これらの工夫を取り入れてみてください。
さいごに
シイタケは一年中手に入る野菜ですし、価格も手ごろなので料理にはぜひシイタケを加えたいですね。毎日の食事に取り入れることで、免疫力向上や健康促進につながります。
調理のバリエーションも豊富で、スープや炒め物、鍋料理など様々な料理に活用できるので、栄養たっぷりのしいたけの効能を存分に楽しんでみてください!
栄養からいうと干しシイタケですが、充分にもどす必要があります。水に長く漬け過ぎるとうま味が流出してしまうので気をつけてくださいね。つけ汁は積極的に料理に利用していきましょう♪
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