初盆で準備するものは?必要なもの・やり方・飾り方をまとめて紹介

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初盆 行事・イベント

初盆は、大切な人を亡くしたあと、初めて迎えるお盆のこと。お寺への連絡や法要の準備、提灯やお供えなど、何をどう進めればいいのか戸惑う方も多いのではないでしょうか?

この記事では、「初盆で準備するもの」を中心に、基本の流れややり方、飾り方、マナーまで、初めての方にもわかりやすくまとめました。最近のスタイルも交えつつ、故人を心から偲ぶ大切な時間を安心して迎えられるようサポートします。

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初盆で準備するもの

初めての初盆って、何から準備したらいいのか戸惑いますよね。提灯や盆棚、線香、供物など、必要なものがたくさんありますが、ひとつずつ丁寧に揃えていけば大丈夫。地域や宗派によっても準備するものが少し違うので、そのあたりもわかりやすく解説します。しっかり準備して、気持ちよく初盆を迎えましょう!

初盆の飾り方

何を用意すればいい?提灯・盆棚・供養品など基本の準備

初盆の準備といっても、何から揃えればいいのか迷いますよね。まず基本となるのは、「白提灯」「盆棚(精霊棚)」「お供え物」の3つです。

白提灯は、故人の霊が初めて帰ってくる道しるべになる大切なもの。家紋入りのものが正式とされますが、最近はシンプルなデザインの提灯も選ばれています。

盆棚には、位牌や線香、ろうそく、お花、果物などを飾ります。きゅうりとナスで作る精霊馬(しょうりょううま)は、故人の魂が早く来てゆっくり帰るようにという願いが込められています。

このほか、宗派によっては「水の子」や「閼伽水(あかすい)」などを供えるところも。また、お寺に読経をお願いする場合は、お布施の準備も必要になります。事前に家族と相談し、準備リストを作っておくと安心ですよ。

地域や宗派で異なる準備品もチェック

初盆の準備は、住んでいる地域や宗派によって細かな違いがあります。たとえば、関東では家紋入りの白提灯を吊るすのが一般的ですが、関西や九州では絵柄入りや置き型の提灯が好まれることも。

また、仏教の宗派によっては、盆棚を設置しないケースもあります。たとえば浄土真宗では「迎え火・送り火」を行わないことも多く、代わりに仏壇にお供えをするだけという家庭もあります。

さらに、地域によっては初盆の時期自体が違うことも。東京では7月に行うところが多く、地方では8月が主流です。親戚が集まる場合は、地元の風習や菩提寺のルールを事前に確認して、トラブルのないようにしたいですね。昔からのしきたりが色濃く残っている地域では、ご近所への配慮も大切です。

初盆の意味や違い

初盆(はつぼん)は、故人が亡くなってから四十九日を過ぎて初めて迎えるお盆のことを指します。

通常のお盆と違い、初盆は特別な供養の意味を持ち、親戚や知人を招いて僧侶に読経をお願いするなど、丁重に故人の霊を迎えるのが特徴です。

地域によっては「新盆(にいぼん・あらぼん)」とも呼ばれ、呼び方に違いはありますが意味はほぼ同じです。お盆の時期は、一般的に8月13日〜16日が多いですが、東京など一部地域では7月に行うところもあります。

なお、亡くなった時期が初盆の前に四十九日を迎えていない場合は、翌年のお盆が初盆になります。
また、宗派や家のしきたりによって、行う内容や規模に違いがあるため、事前に菩提寺などへ確認しておくと安心です。初盆は、故人を思い、家族や親族が心をひとつにして供養を行う大切な時間でもあります。

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初盆のやり方と流れ

初盆の当日は、どんな流れで進むのかイメージがわかない方も多いですよね。迎え火や送り火のタイミング、盆棚の準備から法要の段取りまで、一つひとつのやり方をわかりやすく説明します。家族みんなが安心して当日を迎えられるよう、スケジュール感も一緒に押さえておきましょう。

初盆のやり方と流れ

初盆当日の流れとスケジュール感をつかもう

初盆は故人の霊を迎え、丁寧に供養し、お送りする大切な行事です。ここでは、初盆の一般的な当日の流れとスケジュール感を4つのポイントでわかりやすくご紹介します。

①盆棚を作る

仏壇や仏具をきれいに掃除したら、12日の夕方か13日の朝までに盆棚を準備します。初盆は通常のお盆よりも早めの準備が望ましく、7日までに盆棚を作り、提灯やお供え物を飾っておくのが一般的です。

②迎え火を焚く

13日の夕刻に仏壇や盆棚の前に盆提灯を灯します。また玄関先や庭先で麻の茎「おがら」を燃やし、先祖の霊が道に迷わず煙に乗って帰ってこられるように迎え火を焚きます。

③故人の供養を行う

お盆の間は故人の知人や親戚を招き、供養の時間を持ちます。精進料理や故人の好物をお供えし、
盆提灯の灯りを絶やさないようにします。精進料理は伝統的には肉や魚を使いませんが、現代では家族の好みに合わせて多様な料理が並ぶこともあります。

④送り火を焚く

15日か16日の夕方、迎え火と同じ場所で送り火を焚きます。これにより先祖の霊が迷わず帰れるよう見送ります。

この流れを押さえておくことで、初盆の当日やお盆期間中の過ごし方がつかみやすくなります。準備をしっかり整えて、故人を心を込めて供養しましょう。

迎え火・送り火のやり方とタイミング

迎え火と送り火は、故人の霊を導くための大切な儀式です。どちらも夕方に行うのが一般的で、13日が迎え火、15日または16日が送り火の日とされています。

迎え火は、13日の夕方に玄関や庭先で行います。素焼きの皿(焙烙)に麻の茎(おがら)を置いて火を灯し、煙に乗って霊が迷わず帰ってこられるように祈ります。最近は火を使わず、提灯やLEDライトで代用する家庭も増えています。

送り火は、お盆の最終日の夕方に行います。迎え火と同じように火を焚いて、霊が無事にあの世へ戻れるように見送ります。提灯の灯りを使って送り火の代わりにすることも可能です。

いずれも、安全面に配慮しながら、無理のない方法で行うことが大切です。形式よりも「故人を想う気持ち」を大事にしましょう。

読経や法要を行うときの準備と段取り

初盆では、僧侶に読経をお願いして供養を行うのが一般的です。依頼する際は、お盆の1〜2か月前までに菩提寺へ連絡し、日程の確認をしておくと安心です。

読経を自宅で行う場合は、仏壇まわりや精霊棚の掃除を済ませ、祭壇周辺に座布団やお茶、お菓子などを準備します。僧侶の控室や手配する車の確認も忘れずに。

法要後にお布施を渡すのが習わしで、相場は1〜5万円ほど。食事を出す場合は御膳料として別途包むこともあります。封筒には「御布施」「御膳料」などと記し、無地または白黒の水引を使いましょう。

読経の形式や流れは地域や宗派で異なることもあるため、事前にお寺と相談しておくとスムーズです。

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盆棚の飾り方

初盆では、ご先祖の霊をお迎えするために盆棚(精霊棚)や提灯を飾る習慣があります。昔ながらのしきたりを守りつつも、最近は住宅事情や暮らしのスタイルに合わせて、無理なく取り入れる家庭も増えています。この章では、基本の飾り方と提灯に関するポイントをわかりやすく紹介します。

盆棚(精霊棚)の飾り方と置き場所のポイント

初盆の飾り方

初盆では、12日の夕方までに盆棚(精霊棚)を用意して、先祖の霊を迎える準備をします。仏壇とは別に、部屋の一角に簡易な棚を設け、真菰(まこも)を敷いて、提灯やお供え物を飾ります。
※このタイミングや飾り方は地域や宗派によって異なることもあるため、あくまでも一般的な目安として参考にしてください。

置き場所は、風通しがよく静かな場所が理想です。最近では、リビングの一角に盆棚を設ける家庭も増えています。家族が集まりやすく、ゆったりと故人を偲べるスペースを選びましょう。

棚の中央には位牌を置き、ろうそく、線香、花、果物やお菓子などを並べます。地域によっては、そうめん、水の子(なす・きゅうり・米など)、団子などを日ごとに供える風習もあります。お水は、朝・昼・晩に取り替えるのが丁寧なおもてなしとされています。

きゅうりやなすに割りばしを刺して作る「精霊馬」も忘れずに。馬は先祖が早く帰ってこられるように、牛はゆっくりあの世に戻っていけるように、という願いが込められています。13日は家の中へ向け、16日には外へ向けて飾るのが一般的です。

また、飾り付けの形式や細かな作法は、お住まいの地域や宗派によって異なる場合があります。初めての盆棚づくりで迷ったときは、親族やお寺に確認してみると安心です。無理なくできる範囲で、心を込めて飾ることが何よりも大切です。

初盆の提灯は誰が買う?飾り方と注意点

盆提灯は、先祖の霊が迷わず帰ってこられるように灯すもの。もともとは親戚や知人が贈る風習が
ありましたが、最近では遺族側が用意することも多くなっています

贈る場合はお盆の1週間前までに届くように手配するのがマナーです。送り主の名前が入った「名入り提灯」を用意することもあり、提灯が並ぶ様子はご供養の気持ちの表れでもあります。

提灯には白提灯絵柄付き提灯があります。一般的には家紋入りの白提灯を玄関や軒先に吊るしますが、近年では家紋を入れず、色味のある提灯を選ぶご家庭も増えています。白一色の提灯は寂しい印象を与えることもあり、淡い色柄のものが好まれる傾向にあります。

白提灯は初盆だけに使い、13日の迎え盆に一度だけ灯します。絵柄入りの提灯は室内に飾り、14日〜16日まで灯りを絶やさないようにします。

飾る場所は仏壇のそばや盆棚の近くが一般的。火を使うタイプの提灯は風通しのよい場所に置き、倒れないように注意しましょう。LEDタイプの提灯も増えており、小さいお子さんやペットがいる家庭でも安心して使えますよ。

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初盆のマナーと僧侶への依頼方法

初盆に関わるマナーは、知らないと戸惑ってしまうことも多いもの。特に僧侶への読経依頼やお布施の渡し方は、気軽に聞きにくい部分ですよね。ここでは、そんな難しそうなマナーをやさしく解説。僧侶への連絡のタイミングや、当日の準備、お布施の相場など、知っておくと安心なポイントをまとめました。

僧侶への読経依頼のタイミングと連絡方法

初盆の法要では、菩提寺やお世話になっているお寺の僧侶に読経をお願いすることが多いです。読経依頼は、お盆シーズンは非常に忙しいため、少なくとも1〜2ヶ月前に連絡するのが望ましいです。電話や直接訪問で、日時や場所、法要の内容を相談しましょう。

また、僧侶が遠方の場合は、交通手段や時間の調整も必要になります。予定が決まったら家族や親戚にも早めに伝えて、当日の準備をスムーズに進められるようにしましょう。

お布施や御膳料の相場と包み方のマナー

お布施は読経に対する謝礼で、地域や寺院によって異なりますが、1万円から5万円程度が一般的な相場です。御膳料は法要後の食事に対して渡すもので、5千円〜1万円程度が目安です。

お布施や御膳料は「白無地の封筒」か「黒白の水引がついた封筒」に入れます。表書きはそれぞれ「御布施」「御膳料」と記載し、裏面には自分の名前を書きます。金額は包んだ封筒の中に入れ、
封は軽く閉じておくのがマナーです。

初盆にふさわしい服装とマナーのポイント

初盆の法要や親戚の集まりには、落ち着いた色合いの服装が基本です。男性は黒や濃紺のスーツ、
女性は黒やグレー、紺のワンピースやスーツが一般的で、派手な色柄は避けましょう。アクセサリーは控えめに、露出の少ない服装が望ましいです。

また、当日は時間に余裕を持って訪問し、故人や遺族に対して敬意を示す言葉遣いや態度を心がけましょう。香典や供物を持参する場合は、事前に遺族に確認するとトラブルを避けられます。

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「よくある疑問とマナーQ&A

初盆の準備や当日について、「これってどうしたらいいの?」と思うことは誰にでもあります。服装や持ち物、香典のマナーから、お返しの方法、親戚のおもてなしのコツまで、よくある疑問にカジュアルにお答えします。この記事を読めば、初盆にまつわる不安や疑問がスッキリ解消しますよ!

参列時の服装・持ち物・香典のマナー

初盆の法要に参列するときは、基本的に落ち着いた色の服装を心がけましょう。黒やグレーが無難ですが、あまりかたくなりすぎず、派手なアクセサリーは避けるのがマナーです。

持ち物は、香典袋(袱紗に包むと◎)や数珠が一般的。香典の金額は地域や関係性によって異なりますが、奇数の金額が好まれます。包む際は、新札は避けて、折り目のついたお札を使うと失礼にあたりません。困ったら、身近な人に相談してみるのもおすすめです。

お返し(香典返し・挨拶状)の基本

香典返しは、いただいた香典の半額程度が一般的です。できるだけ早めに用意して、忌明け(四十九日後)に渡すのが礼儀とされています。

近年はカタログギフトが人気で、受け取る側も選びやすく喜ばれています。挨拶状は、感謝の気持ちをシンプルに伝えればOK。難しく考えすぎず、心を込めて書くのが一番です。お返しのタイミングや内容で迷ったら、葬儀社や地域の慣習を参考にしてくださいね。

料理の準備や親戚のおもてなしのコツ

初盆では親戚が集まることが多いので、料理の準備は大切です。伝統的には精進料理が基本ですが、
最近は家族や親戚の好みに合わせて、少しアレンジしても問題ありません。量は多すぎず、みんなが無理なく食べられる量を目安に。飲み物も忘れずに用意しましょう。

おもてなしのポイントは、みんながリラックスできる雰囲気作り。初盆ならではの心遣いを添えて、和やかな時間を過ごしてくださいね。

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まとめ

初盆の準備は、慣れないことも多くて大変に感じるかもしれませんが、大切なのは“心を込めて迎えること”。形式ばかりにとらわれず、家族や親戚と協力して、無理のない形で行えば十分です。

この記事で紹介した初盆で準備するものや流れ、マナーを参考に、あなたらしいお盆の時間が過ごせますように。故人を偲び、心穏やかなひとときになりますよう願っています。

 

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