寒い季節になると、爽やかな香りが恋しくなる柚子。
料理の香りづけや冬至の柚子湯など、昔から日本の暮らしの中で親しまれてきた果実です。
そんな旬の柚子を使って、今回は手作りの柚子酒を作ってみました。
柚子酒は、柚子・氷砂糖・ホワイトリカーがあれば家庭でも簡単に作ることができ、仕込んだ後は時間とともに香りや色の変化を楽しめるのも魅力です。
今回は、友人からいただいた田舎で採れた柚子を使い、皮や実の下ごしらえから、熟成して完成するまでの様子を写真付きで紹介します。
柚子の爽やかな香りを楽しめる手作り果実酒として、ぜひ季節の手仕事のひとつに取り入れてみてください。
柚子酒とは?旬の柚子を楽しむ手作り果実酒
柚子酒は、旬の柚子をホワイトリカーや焼酎などのお酒に漬け込んで作る、香り豊かな手作り果実酒です。
柚子の爽やかな香りとほどよい酸味が楽しめる柚子酒は、寒い季節にゆっくり味わいたい飲み物のひとつです。市販品もありますが、旬の時期に手作りすると、柚子の量や甘さを自分好みに調整できるのが魅力です。
柚子は皮の部分に香り成分が多く含まれているため、下ごしらえの仕方によっても仕上がりの風味が変わります。
皮をどのくらい入れるか、氷砂糖の量をどうするかなど、作る人によって味わいが変わるのも手作り果実酒の楽しみですね。
ユズの効能
冬至になると、柚子湯に入る風習がありますよね。
昔から「柚子湯に入ると体が温まる」と言われ、寒い季節を元気に過ごすための暮らしの知恵として親しまれてきました。今でも冬至の日には、多くの家庭で柚子湯を楽しむ習慣が受け継がれています。
柚子は爽やかな香りとほどよい酸味が魅力の果実ですが、果肉だけでなく皮や種にもさまざまな成分が含まれているのが特徴です。
柚子の酸味のもとになるクエン酸は、昔から疲れたときの食事や飲み物にも取り入れられてきました。また、皮にはビタミンCやビタミンP、種にはペクチンなどが含まれており、昔の人は柚子を余すことなく暮らしに活用してきたそうです。
さらに、柚子ならではの爽やかな香りにはリモネンなどの香り成分が含まれています。この香りを楽しむために、料理だけでなく柚子湯や果実酒など、さまざまな形で親しまれてきました。
柚子酒は、果肉だけでなく皮の香りや風味も一緒に楽しめるのが魅力です。旬の柚子をお酒に漬け込むことで、時間とともに味や香りが変化していく様子も、手作りならではの楽しみと言えるでしょう。
昔から受け継がれてきた柚子の知恵を暮らしに取り入れながら、季節ならではの味わいを楽しんでみてはいかがでしょうか。
柚子は料理だけでなく、冬至の柚子湯など昔から暮らしの中で親しまれてきた果実です。季節の風習や由来についても、あわせて読んでみてください。
柚子酒の作り方

旬の柚子が手に入ったら、ぜひ手作りの柚子酒に挑戦してみましょう。
今回は、友人からいただいた田舎で採れた柚子を使って仕込みました。
柚子酒は材料も少なく、作り方もとてもシンプルです。あとは時間がゆっくりと美味しく育ててくれます。
材料
- ユズ … 7個
- ホワイトリカー(35度)… 1.1L
- 氷砂糖 … 500g
今回は炭酸水で割って飲む予定だったので、少し甘めになるよう氷砂糖を500gにしました。甘さは好みに合わせて調整してください。
保存瓶を消毒する

まずは保存瓶をきれいに洗い、食品用アルコールでしっかり消毒します。
果実酒は長期間保存するため、雑菌が入らないよう最初の準備がとても大切です。
柚子を洗って下ごしらえをする


柚子は水でよく洗い、キッチンペーパーで水気をしっかり拭き取ります。
水分が残ると傷みの原因になることがあるため、このひと手間は省かないようにしましょう。
柚子の皮と実を準備する

柚子の皮は、リンゴの皮をむくように長くむいていきます。
白いワタの部分は苦味が出やすいため、できるだけ取り除くのがおすすめです。
今回は2個は丸ごと使い、残りは房を粗く分けて入れました。
皮は全体の4割ほどを使用しましたが、「少し苦味も楽しみたい」と思ったので、やや多めに入れています。
このあたりは好みに合わせて調整してみてください。
瓶に材料を入れてホワイトリカーを注ぐ


保存瓶に
- 柚子の実
- 柚子の皮
- 氷砂糖
の順に入れ、最後にホワイトリカーを静かに注ぎます。
いよいよ仕込みの瞬間です。
前回作った梅酒がとても美味しくできたので、「今回も美味しくなりますように」と少しドキドキしながら仕込みました。
冷暗所で保存する

しっかり密封したら、直射日光の当たらない冷暗所で保存します。
柚子の皮は約1週間後、果肉は約1か月後を目安に取り出します。その後さらに熟成させると、約2か月で飲み頃になります。
今回はユズは皮をむいで房を分けて入れましたが、他にも皮ごと輪切りにしたり、輪切りにもせず丸ごと漬ける方法もあるようです。
丸ごとの場合は成分が抽出されるまで時間がかかるので、飲むまで3か月ほど保存します。皮をむいたりワタを取り除くのが面倒なら丸ごともいいかもしれませんね。
旬の果実を使った手仕事は、季節を楽しむ暮らしの魅力のひとつです。ほかの果実酒作りにも挑戦してみませんか。
熟成中の変化を楽しむ
果実酒作りの楽しみは、仕込んで終わりではありません。
日が経つにつれて色や香り、味わいが少しずつ変化していく様子を観察できるのも、手作りならではの魅力です。今回は途中で何度か様子を確認しながら、完成までの変化を記録してみました。
4日後

仕込んで4日が経つと、柚子酒がほんのり色づき始めました。蓋を開けると、爽やかな柚子の香りがふわっと広がります。
氷砂糖もほとんど溶けていたので少しだけ味見をしてみましたが、この時点ではまだ苦味が少し強い印象でした。
「もう少し氷砂糖を入れてもよかったかな?」と思いながら、瓶を軽く揺らして再び床下の保存室へ。
8日後

日後には、予定どおり柚子の皮を取り出しました。
今回は黒くなった部分を取り除きながら皮を入れていたため、短く切れたものが多く、取り出すのに少し苦労しました。「リンゴの皮をむくように長く切る」というのには、ちゃんと理由があるんですね。
もう一度味見をしてみると、氷砂糖がさらに溶けたことで甘みが増し、前回気になった苦味もかなりやわらいでいました。完成がますます楽しみになってきます。
1か月後


仕込んで1か月が経ったので、今度は柚子の実を取り出しました。仕込みのときに少し破れてしまった実もありましたが、大きく崩れることなくきれいに取り出せました。
お酒が濁ることもなく、とてもきれいな色に仕上がっています。
この時点でも味見をしてみましたが、柚子らしい香りとほのかな苦味が感じられ、甘みも増してとても飲みやすくなっていました。
完成まであと約1か月。ここまでくると待ち遠しくなりますね。
2か月後、ついに完成! 追記1月22日

2か月が経ち、いよいよ飲み頃を迎えました。
少しだけ小瓶に移し、私専用の焼き物ジョッキで乾杯です。
今回は炭酸水で割って飲んでみましたが、柚子の爽やかな香りが広がり、仕込み始めの頃に感じていた苦味もほとんど気にならなくなっていました。
柚子ならではの風味が口の中にふんわり残り、とても飲みやすく、美味しく仕上がって大満足です。
今回は氷砂糖を500g使用しました。
仕込み始めは「少し多いかな?」と思い、途中では「もう少し甘くてもいいかな?」とも感じましたが、完成してみるとちょうどよい甘さでした。
もちろん甘さの好みは人それぞれなので、お好みに合わせて調整してみてください。
健康を意識して作る場合は、氷砂糖の量を控えめにする方法もありますが、お酒ですので飲み過ぎには注意しながら、ロックや炭酸割り、水割り、お湯割りなど、お好みの飲み方で楽しんでください。
柚子酒のおいしい飲み方
手作りした柚子酒は、その日の気分や季節に合わせてさまざまな楽しみ方ができます。私は炭酸水で割って飲みましたが、爽やかな香りがより引き立ち、とても飲みやすく感じました。
そのほかにも、次のような飲み方がおすすめです。
炭酸割り
柚子の香りを一番楽しみやすい飲み方です。
シュワッとした爽快感が加わり、食事にもよく合います。
ロック
氷を入れるだけなので、柚子本来の香りや味わいをじっくり楽しみたい方におすすめです。
水割り・お湯割り
少しアルコールをやわらげたいときは、水割りやお湯割りもおすすめです。寒い季節にはお湯割りにすると、柚子の香りがやさしく広がります。
どの飲み方でも、お酒は適量を楽しむことが大切です。手作りならではの香りや味わいを、ゆっくり味わってみてください。
柚子酒のほかにも、季節の果実を使った手作りや、日本に伝わる暮らしの知恵を楽しんでみませんか。
まとめ
柚子酒は、旬の柚子が手に入れば家庭でも手軽に作れる果実酒です。
材料はシンプルですが、熟成が進むにつれて色や香りが少しずつ変化していく様子を楽しめるのは、手作りならではの魅力だと感じました。
また、柚子は昔から料理や柚子湯など、暮らしの中で親しまれてきた身近な果実です。旬の時期に果実酒として仕込めば、季節の恵みを長く楽しむことができます。
ぜひ、お気に入りの飲み方を見つけながら、手作り柚子酒で季節を感じるひとときを楽しんでみてください。
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