通夜に参列するときに流れや服装など知っておきたいマナー

マナー

親族のお葬式に参列したことは何度かありますが、知人となると参列する機会は少ないものです。

通夜とは、故人と最後の一夜を過ごす別れの儀式という意味合いが深いので、本来ではごく親しい人だけで行なうものです。

最近では通夜から受付を設けて一般の弔問客も対応する傾向になってきています。

通夜に参列するときに慌てないように通夜のマナーを知っておきたいですね。

スポンサーリンク

通夜に参列するときの流れ

通夜に参列するときの流れをお伝えします。

通夜に出席したらまず受付で記帳を済ませ会場へ入場します。

通夜の会場では祭壇に向かって右側が遺族や近親者、左側に世話役、友人、知人の席順となります。一般の弔問客は後ろの席です。

通夜には知人と誘い合わせて参列することも多いでしょうが式の間はおしゃべりは厳禁です。

僧侶が入場し読経が始まると焼香が始まります。遺族や近親者はゆっくりと焼香をしますが、一般の弔問客は焼香がとぎれないように続けて焼香台に向かいます。

通夜のあとは、「通夜ぶるまい」といって故人と親しい人が集まって食事をともにする席が設けられることが多いです。

通夜に参列してもそれほど親しい関係でない場合には僧侶の読経後に退席しましょう。

通夜の流れ (仏式)         

①通夜、弔問客着席  
祭壇に向かって右側に喪主を先頭に遺族、親族が並ぶ。左側に葬儀世話役、知人、会社関係者が並ぶ。一般弔問客は先着順に着席する

②僧侶入場、着席読経・焼香
参列者は合唱あるいは拝礼して僧侶を迎える

③読経
静かにお経を拝聴する

遺族、弔問客の焼香    
喪主から故人とつながりが深い順に焼香を行う。祭壇の前に進み出て行う場合と、狭い会場ではその場での回し香にする場合がある

⑤僧侶、退場
読経後、仏教に基づいた法話や訓話をする場合がある。僧侶は退場、参列者は合掌、あるいは礼拝する。

⑥喪主の挨拶    
喪主が弔問のお礼を述べ、通夜ぶるまいの案内をする。参列者はすすめられたら遠慮しないで席についてもてなしをうける

スポンサーリンク

通夜に参列するときの服装

通夜の服装は準礼装でもかまいません。突然の知らせで駆けつける場合は、喪服よりも格の低い略礼装のほうがいいとされています。礼服のブラックスーツや濃紺、グレーのダークスーツが略礼装です。

通夜に参列する女性の服装

通夜に参列するときの女性の服装は、黒のワンピースや黒のスーツに黒のストッキング、黒の靴、バッグが基本です。光る素材や透ける素材は避けること。アクセサリーは結婚指輪とパールのもの。

通夜に参列する男性の服装

通夜に参列するときの男性の服装はブラックスーツが基本です。シングルでもダブルでも大丈夫です。ネクタイ、靴、靴下は黒。華美な腕時計は外します。

仕事先から通夜に参列する場合の服装

仕事先から通夜に参列する場合、勤務中は紺のスーツやワンピースにアクセサリーをつけておいても 、通夜ではアクセサリー類ははずします。ネクタイは黒に。たとえ急な知らせであっても、場違いな服装にならないように気をつけたいものです。

受付係の服装

通夜や葬儀の受付係を引き受けた場合、遺族の立場で弔問客を迎えるので、服装はきちんとしたスーツやワンピースを着用します。

台所などの裏方仕事の場合はエプロンを持参してブラウス、黒のスカートでかまいません。

 

 

通夜に参列するとき香典は?

香典はいつ持参するかという決まりはないようですが、最初の弔問のときに持参するのが一般的です。訃報を聞いて駆けつける「とりあえずの弔問」には香典を持参することは避けてください。

それ以外では通夜、葬儀のどちらでもよいですし、どちらも出席されるなら最初の通夜に参列するときに香典を持参して行き、その後は記帳だけしておきます。

受付では「このたびはご愁傷様でございます。ご霊前にお供えください」と、簡単なあいさつとお悔やみの言葉を述べます。

香典はふくさから取り出して差し出すときは名前が先方に向くようにします。

不祝儀袋は仏式では「御霊前」「御香料」「御香典」、神式は「御神前」、キリスト教は「御花料」と宗旨によって表書きの書き方も変わってきます。宗旨がわからない場合にはいずれでも使える「御霊前」にします。

香典の金額の相場は友人、知人が5000円、親戚、上司は1万円、隣人は3000円となっています。

通夜、告別式に参列できないとき

ごくお世話になった方、仲が良かった人の訃報を受けたとき、すぐに駆け付けて最後のお見送りをしてあげたいと思うものです。

でも仕事や旅行でどうしても葬儀に参列できない場合には、弔電や香典を郵送するなどの方法があります。

故人と親しい間柄であれば後日、できれば四十九日の忌明けまでには弔問に伺うようにしましょう。

〇弔電を打つ
通夜や告別式を欠席するとき、一般的には「弔電を打つ」と言う方法があります。弔電は略式のマナーになるため、弔電を打ったあと1週間以内に香典にお悔やみの手書みを添えて郵送します。

〇香典を送る
香典を送るときはお金は不祝儀袋に入れて現金書留で送ります。同封のお悔やみの手紙は白い便箋と白の一重封筒で。手紙には弔問できない理由も一言添えておきましょう。

〇枕花を届ける
枕花は亡くなった方の枕元に置くお花で小さめにアレンジされたお花です。一般的には生花を贈るときは白い花が決まりです。故人と親しい間柄であれば後日、できれば四十九日の忌明けまでには
弔問に伺うようにしましょう。

〇代理を立てる
出張中に会社関係、上司の急死などで、どうしても弔問しなくてはいけない場合は、妻など当人に近い関係者が代理で通夜か告別式に参列しお悔やみと代理の理由を述べておきます。本人も後日改めて弔問するのが礼儀です。

 

スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました