赤ちゃんが生まれて初めて迎える初節句。
女の子は3月3日の桃の節句に初節句を迎え、雛人形を飾り祝い膳を囲んでお祝いをします。
桃の節句に間に合うように女の子が生まれた時からお雛様の準備をしていきます。
雛人形は母方の実家から贈るとというのが当たり前のように言われていますが、実情はいろいろと複雑だったりしますよね。
「実家は買う気満々、でも夫の義母も買うつもりでいるみたい」
「夫は自分たちで気に入ったのを買ったほうがいいんじゃないかと言っている」
「私は自分のお雛様がすごく気に入ってるからこのまま母から娘へと引き継いでもらいたい」
「でも実家や夫の実家ともめるのは嫌だ!」
ナドナド初節句のお祝いを前にこんな声が聞こえてきます。誰もが納得できる方法はないかと考えてしまいますよね!
今回は「雛人形は誰が買う?母親のお下がりは縁起が悪いからダメって本当なの?」をお伝えします!
雛人形は誰が買う?
節句人形は母方の実家から贈るという習わしがありましたが、最近はこだわらなくてもいいのでは、という意見も多いです。
雛人形は高価なものですし、赤ちゃんが産まれてから「母方の実家から贈るのが習わし」という祝い事もとても多いです。
最近ではどちらの親が贈るというのでなく、双方の親が平等にお祝いをしよう、という理由から両家が折半して贈ることが増えているようです。実際に私の周りでも多いです!
雛人形に限らず、今後は晴れ着や小学校の準備品など祖父母が揃えるものが増えてきます!
もし可能なら、事前に双方の実家と相談をしてどちらが何を買うか、全て折半にするか、など購入方法を決めておくといいですね。
実家が雛人形を購入すると決めているなら、一応ダンナさんの実家にも「実家が雛人形を買ってくれるそうです」と早めに伝えておきましょう。
ダンナさんの実家からどうするつもりか先に聞かれてしまったら、ちょっと気づまりでしょ?
雛人形は自分が買うと言いそびれた友人の話
雛人形は自分が気に入ったものを買いたいと思っている人もいます。
友人は3人姉妹の真ん中。実家にある雛人形は姉妹共通のもの。娘が産まれたら娘のためではあるけれど自分のずーと欲しかった雛人形だから自分が選んで買おう、と心に決めていました。
両家とも遠方なのでお祝いは自分たちで行って実家には写真を送ればいいと考えていました。
ここまで話せばお気づきですよね。そうです、両方の実家から雛人形が贈られてきちゃったんです。
友人は実家が雛人形を買うつもりでいることは全く思い浮かばなかったそうです。娘の実家が雛人形を贈るものだと考えるような親じゃないと言い切っています。
でも友人は驚いて驚いて、、、すごく嬉しかった!
自分が選ぶことはできなかったけど、両親の気持ちが嬉しかったんですね。
そしてすぐにダンナさんの実家に報告しなかったために届いてしまったもう一つの雛人形。
これはですね、実はダンナさんと義母は以前に「あんたんとこ、どうすんの?」「自分らで買うかも・・ゴニョニョ」みたいな会話があったらしいです。
義母としては「私がなんとかせんと~」という気持ちで贈ってこられたんでしょう。みんな優しいですね。
でもですよ友人が買う前だから良かったけれど、もしかしたらひな人形が三つってなるとちょっと喜べないですよね。両方がコンパクトサイズの雛人形だったので、結局両方飾ることにしたそうですよ。
雛人形は誰が買ってもよい!
やはりコミュニケーションって大事ですよね。友人はもっと早く自分たち夫婦で購入するからと双方の実家に伝えていれば問題はなかったと思うんです。
雛人形は誰が買ってもいい。赤ちゃんのパパとママで気に入ったのを買って両家で折半、これが一番良いと思いますね。
中には何でも口をだしてくる義父母もいますけど、赤ちゃんの幸せを願うお祝いですから、誰かが肩身の狭い思いをしないように、誰もが納得できるように赤ちゃんの両親が間に入って取りまとめていくことが大切ですよ。
雛人形は母親のお下がりでもいい?
雛人形の由来は、平安時代には貴族たちは自分にふりかかる災いを紙人形にたくして川に流す「流し雛」からきています。
そのため雛人形は赤ちゃんのお守りという意味を持っていて、本来は子供一人ひとりに節句の飾りを用意してあげるものと言われていますよね。
最近はお店にお雛様を買いに行くと必ずこういう説明があります。
なので「母親のお古は縁起が悪いのでその子のお守りとして新しい雛人形を用意してあげましょう。」ということになりますよね。
でもですね、地域によっては雛人形を代々引き継いで大切にしているところもあるんですよね。
それに私と両親が私の娘にと雛人形を買いに行った頃って、今ほど一人ひとりに必要って言われた覚えがないんですよね。
覚えてないだけだろう、と言われそうですが、でもうちの父は凄く奮発してくれて結構お高いものを選んでくれたんですが、「代々引き継げますよ」的なことを言われたんですよね。
店員さんの営業?の一言だったのかもしれないけど(^^)、うちの父親って好きなんですよね、こういった言葉が(笑)、だからすごく覚えているわけで。
大体もっと古い私の時代は誰もが雛人形なんて持っていなかったし、誕生日会で初めて呼ばれたお金持ちの友人だって、お姉さんがいたけど雛人形は一つだったし。
それが当たり前の時代があった。母親のお下がりでも大切にして母から娘へと受け継がれるものと考えるのほうが自然に思えるんだけどな。
実際に今はお雛様の売れ行きも以前のような勢いがないという話を聞きますよね。これ、新しく買わないで「母から娘へ」がじわじわと増えてきているからだと思うんですよ。
新しいお雛様を買い揃えたいという実家のご両親の気持ちも有難いし、母から娘へというのも素敵ですよね。
自分の雛人形をすごく気に入っていて思い入れが強いし供養なんてしたいくないというもいますよね。娘ちゃんの初節句までにはキレイな状態でお披露目できるか確認しましょうね。お直しが必要な場合は新しく買うくらいお金がかかることもあるみたいなんで。
さいごに
「雛人形は誰が買う?母親のお下がりは縁起が悪いからダメって本当なの?」をお伝えしました。
二人目以降はどうするの?突っ込みたくなるほど雛人形は奥が深いですね。
雛人形は一人ひとりのものだとすれば、本来は次女には次女の雛人形を用意しなくてはいけません。経済的なことや飾り場所など問題点だらけですね。
これにはちゃんと答えが用意されてます。
「雛人形は長女のものを飾って次女には市松人形を用意する。」
これもはてな?ですよね。私だったらこの時点で雛人形は姉妹のもの。二人にそれぞれ市松人形を用意する 、ですね。
初節句は家族の大切なお祝い事です。立派な雛人形でなくてもいいんです。節句には毎年飾って子供の健康と成長をお祈りしましょう。