年賀状を出す時期が近づくと、「そろそろ年賀状をやめたいけれど、どう伝えたらいいのだろう」と考えることはありませんか。
年賀状の準備が負担になってきたり、暮らしの変化に合わせて新年の挨拶を見直したくなったりすることもありますよね。
一方で、長年やり取りをしてきた相手に、突然年賀状をやめると伝えるのは気が引けるものです。
年賀状じまいは、これまでのご縁を大切にしながら、年始の挨拶の形を変えていくための選択肢のひとつ。
この記事では、年賀状じまいを伝えるタイミングや方法、相手に合わせた文例、気をつけたいマナーを紹介します。
年賀状じまいを伝えるタイミングと方法
年賀状じまいを伝える時期に、決まった正解があるわけではありません。相手との関係や、これまで年賀状をやり取りしてきた習慣に合わせて、無理のない方法を選びましょう。
大切なのは、相手が年賀状を準備する前に伝えられるかどうか。そして、これまでの感謝を添えて、突然の知らせにならないようにすることです。
最後の年賀状で伝える
年賀状じまいを伝える方法として、よく選ばれるのが「今年の年賀状を最後にする」と、年賀状の中で知らせる方法です。
普段どおり新年の挨拶を書いたあとに、年賀状をやめることと、これまでの感謝を添えます。年賀状を通じて毎年挨拶してきた相手なら、自然に伝えやすい方法です。
たとえば、次のような一文を添えられます。
誠に勝手ながら、年賀状でのご挨拶は本年をもちまして最後とさせていただきます。これまで温かいお便りをいただき、ありがとうございました。
「今年で年賀状をやめます」とだけ書くよりも、感謝の言葉を添えると、やわらかい印象になります。
ただし、相手が年賀状を用意する時期に間に合わないこともあります。特に、年賀状を出す準備が早い相手には、少し前に知らせておく方法も考えましょう。
年賀状をやめると伝える時期を考えるときは、通常の年賀状をいつ準備し、いつ出すのかも知っておくと参考になります。
年賀状の準備を始める時期や投函の目安については、こちらの記事で紹介しています。
▶ 年賀状の準備はいつから?出す時期・マナー・一言文例まとめ
年賀状を出す前に、手紙やメールで伝える
年賀状を準備する前に知らせたい場合は、秋から年末にかけて、手紙やメールなどで伝える方法があります。
親しい友人ならメールやLINEでもよいでしょう。仕事関係の相手や、普段から丁寧なやり取りをしている人には、手紙や落ち着いた文面のメールが向いています。
この場合も、年賀状をやめることだけを伝えるのではなく、これまでの交流への感謝を添えると、気持ちが伝わりやすくなります。
また、年賀状をやめても今後の付き合いは続けたい相手には、「これからも変わらずお付き合いいただけたらうれしいです」といった言葉を添えるとよいでしょう。
年賀状をもらってから、寒中見舞いで伝える
年賀状じまいを事前に伝えられず、相手から年賀状が届いた場合は、寒中見舞いで返事をする方法もあります。
寒中見舞いは、寒さが厳しい時期に相手の健康を気遣う挨拶です。年賀状へのお礼を伝えたうえで、年賀状での挨拶を終える意向を添えることもできます。
ただし、寒中見舞いは年賀状じまいを伝えるためだけのものではありません。相手への気遣いと、年賀状をいただいた感謝を先に伝え、その後に今後の挨拶について書くと自然です。
伝えるタイミングに迷ったら、相手が年賀状を準備する前に知らせることを意識しつつ、難しい場合は届いた年賀状へのお礼を丁寧に伝えましょう。
年賀状じまいの文例|相手に合わせた伝え方
年賀状じまいの文面は、相手との関係によって少し変えると自然です。親しい友人には堅苦しくしすぎず、親戚や目上の人には、これまでの感謝と丁寧な言葉を添えましょう。
どの相手にも共通して大切なのは、年賀状をやめることだけでなく、これまでの交流への感謝を伝えることです。
友人・親しい人への文例
気心の知れた友人なら、かしこまった表現にしなくても大丈夫です。年賀状の準備が負担になってきたことや、これからは別の方法で連絡を取りたいことを、素直に伝えられます。
文例:
あけましておめでとうございます。
いつも年賀状をありがとう。
私も年齢とともに、年賀状の準備を少し負担に感じるようになってきました。
勝手ながら、年賀状での新年のご挨拶は今年で最後にしようと思います。
これからはLINEやメールなどで、気軽に近況を伝え合えたらうれしいです。
これからもどうぞよろしくね。
親しい相手なら、理由を詳しく説明しすぎず、「これからもつながっていたい」という気持ちを添えると、前向きな印象になります。
親戚への文例
親戚には、長年のやり取りへの感謝を伝え、今後も変わらずお付き合いしたい気持ちを添えるとよいでしょう。
文例:
あけましておめでとうございます。
毎年あたたかい年賀状をいただき、ありがとうございます。
私事ではございますが、年賀状でのご挨拶は本年をもちまして最後とさせていただくことにいたしました。
これまで長い間、心のこもったお便りをありがとうございました。
年賀状は失礼させていただきますが、これからも変わらぬお付き合いをいただけましたら幸いです。
皆さまのご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
親戚との関係によっては、少しくだけた表現にしても構いません。家族の近況や、また会いたい気持ちを添えると、より自分らしい挨拶になります。
仕事関係・目上の人への文例
仕事関係の相手や目上の人には、丁寧な言葉を使い、年賀状をやめることを簡潔に伝えます。相手との関係や職場の慣習によっては、年賀状を続ける必要がある場合もあるため、個人の判断だけで一律にやめず、状況を確認しておくと安心です。
文例:
謹んで新年のお慶びを申し上げます。
旧年中は格別のお心遣いを賜り、誠にありがとうございました。
誠に勝手ながら、諸事情により年賀状でのご挨拶は本年をもちまして控えさせていただきたく存じます。
これまで長年にわたり、温かいお便りをいただきましたこと、心より御礼申し上げます。
今後とも変わらぬご厚誼を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
仕事関係では、相手との連絡が年賀状以外にも続くことが多いため、必要に応じて「今後はメールにてご挨拶申し上げます」など、代わりの連絡方法を添えてもよいでしょう。
高齢や生活の変化を理由にする文例
年齢を重ねて年賀状の準備が難しくなった場合や、引っ越し・家族の状況など暮らしの変化をきっかけにする場合は、その事情を簡潔に伝える方法もあります。
理由を詳しく説明する必要はありません。相手に心配をかけたくない場合は、感謝の言葉を中心にまとめるとよいでしょう。
文例:
あけましておめでとうございます。
いつも心のこもった年賀状をありがとうございます。
近年、年始のご挨拶を少しずつ見直すことにいたしました。
勝手ながら、年賀状でのご挨拶は本年を最後とさせていただきます。
長年にわたりお便りをいただき、本当にありがとうございました。
これからも皆さまにとって健やかで穏やかな一年となりますよう、お祈り申し上げます。
「高齢のため」「体力的に難しくなったため」と具体的に書くこともできますが、必ずしも理由を明かす必要はありません。自分の気持ちや事情に合う表現を選びましょう。
今後も交流を続けたい場合の文例
年賀状はやめても、友人や親戚との関係は続けていきたい。そんな場合は、今後の連絡方法や、また会いたい気持ちを添えると伝わりやすくなります。
文例:
あけましておめでとうございます。
これまで毎年、年賀状を通じて近況を伝え合えたことをうれしく思っています。
勝手ながら、年賀状でのご挨拶は今年で最後にさせていただこうと思います。
これからはメールや電話で、また近況を聞かせてくださいね。
機会があれば、ぜひお会いできたらうれしいです。
今後ともよろしくお願いいたします。
年賀状じまいは、必ずしも人付き合いを終えることではありません。年賀状以外の方法でつながりを続けたい相手には、その気持ちを一言添えてみましょう。
年賀状じまいで気をつけたいマナー
年賀状じまいを伝えるときは、文面だけでなく、相手の気持ちにも配慮したいものです。年賀状をやめること自体は、暮らしに合わせた自然な選択のひとつ。必要以上に申し訳なく思わず、感謝を伝えながら丁寧に知らせましょう。
これまでの感謝をきちんと伝える
年賀状じまいの文面では、「年賀状をやめます」というお知らせだけで終わらせず、これまでのやり取りへの感謝を添えましょう。
たとえば、「長年にわたり、心のこもった年賀状をありがとうございました」「毎年お便りをいただき、うれしく思っていました」といった言葉です。
年賀状を通じて続いてきた交流を大切に思っていることが伝われば、相手も受け止めやすくなります。
相手に年賀状をやめるよう求めない
自分が年賀状をやめるからといって、相手にも「今後は年賀状を送らないでください」と強く求める必要はありません。
「私からの年賀状は本年を最後とさせていただきます」と、自分の意思として伝えるのが穏やかです。
相手が今後も年賀状を送りたいと思う場合もあります。自分の選択を伝えつつ、相手の気持ちや習慣まで否定しない言い方を心がけましょう。
今後の連絡方法を添えるか考える
年賀状をやめても、これからも交流を続けたい相手には、メールや電話、LINEなど、今後の連絡方法を添えると親切です。
ただし、すべての相手に連絡先を知らせたり、代わりの方法を用意したりする必要はありません。年賀状だけの付き合いだった相手には、感謝を伝えて区切りにする形もあります。
自分が無理なく続けられる方法を選びましょう。
相手から年賀状が届いたときは?
年賀状じまいを伝えたあとも、相手から年賀状が届くことはあります。そんなときは、相手を責めたり、改めて年賀状をやめるよう求めたりせず、届いたことへの感謝を伝えるとよいでしょう。
返事をする場合は、年賀状や寒中見舞いなど、相手との関係に合った方法を選びます。今後のやり取りを続けたいかどうかによって、返信の仕方も変わります。
年賀状じまいは、相手との関係を一方的に断つためではなく、自分に合った挨拶の形を選ぶもの。 感謝と配慮を忘れずに伝えれば、気持ちよく年賀状を卒業しやすくなります。
年賀状をやめても、これからのご縁を大切に
年賀状は、新しい年の始まりに相手を思い、近況や感謝を伝える習慣です。けれど、暮らしや人付き合いの形が変われば、挨拶の方法を見直すこともあります。
年賀状じまいをするときは、これまでのご縁に感謝しながら、自分にとって負担の少ない方法を選んでみましょう。親しい人とはメールや電話で近況を伝え合ったり、折に触れて会う機会を作ったりするのも素敵ですね。
年末は、年賀状の準備だけでなく、家の片付けや新しい年を迎える支度など、何かと忙しい時期です。ひとつずつ自分の暮らしに合う形に整えながら、気持ちよく新年を迎えたいですね。
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