主婦は風邪で寝込むなんてなかなかできないし、家族にも風邪を引かさないように気苦労も多いものですよね。
風邪予防はいろいろあるけれど、その一つとして主婦にとっても取り入れやすいのが食事ではないでしょうか。
今回は「風邪に効く食材は?症状別におすすめの食べ物とレシピをご紹介!」をお伝えします。参考にしてみてくださいね。
風邪の引き始めの対処法
風邪のひき始めは、自宅で暖かくして十分な休養を取れば、たいていは一週間程度で自然に回復していくものですよね。
でも風邪気味のときははじめの対策が大切です。こじらせてしまうと長引いてしまうので安静、保温、水分補給、栄養補給を心がけてください。
冬は乾燥して湿度が下がるので、蒸気をたてるなどして湿度を保つ工夫が必要です。
私は鼻炎があるせいか、冬の寒い朝は鼻が痛くなってきたりくしゃみが出てきます。空気が乾燥すると鼻粘膜が刺激されるせいで、痛んだり咳なんかも出やすくなるんだそうですよ。
部屋は暖かくといっても、室内を締め切って暖房すると空気は汚れるので時には換気も必要です。
風邪のときのお風呂は、高い熱が出ているときは禁止ですが、軽い咳ぐらいなら入浴するほうが新陳代謝を高めるので治癒力もたかめます。
風邪の初期のうちは、すぐに薬に頼らず、昔からの食事療法を試してみてはいかがでしょうか。食材には体によい成分が含まれていて、風邪の初期に食べることで回復が早くなるものがあります。
風邪のひき始めに効く食材は?
- ショウガ
- ネギ
- 卵
- 大根
- カボス
- クズ
- シイタケ
ショウガ
香辛料として世界中で使われています。生姜に含まれる辛味成分ジンゲロールには発汗作用と解熱作用があり、さらに体を温める働きがあるので風邪の引き始めには最適です。
ショウガ湯
すりおろした生姜にお湯を注ぐだけ。飲みにくいときは黒砂糖かハチミツを入れる。1日に3~6杯。ショウガ湯を飲んだらすぐに布団に入り、発汗してきたら下着を取り替えてもう一杯飲んで休む。
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ネギ
刺激の強い香りは消化液の分泌を促し、体をあたためてくれる働きがある。
ネギの味噌汁
全身がだるくて熱っぽいときに飲むと体が温まって力がでる
ネギの味噌汁の作り方
- ネギの白い部分を細かく刻んでお椀にいれる
- 少量のみそを1.に入れて熱湯を注ぐ
卵
卵の卵白に含まれるリゾチームの殺菌作用と粘膜を排出を促す作用で、鼻汁や痰を体外に出して呼吸を楽にさせてくれます。
卵酒
昔から風邪の引き始めには卵酒がポピュラーですよね。卵の成分と日本酒の体を温める作用で風邪の引き始めの特効薬として認知されています。悪寒するときに効果的ですよ。
卵酒の作り方
- 日本酒180mlを鍋に入れて沸騰させる
- 1に卵1個を入れてかき混ぜたら火を止める
- 砂糖は好みで適量加えて、熱いうちに飲む
適量以上に飲み過ぎないこと。アルコール分は過熱によって蒸発するがアルコールに弱い人は酔うこともあるので注意。
大根
大根の根、葉ともに栄養が豊富、消炎・冷却作用がある。風邪や胃の痛み、二日酔いなどに効果がある。
大根あめ
くしゃみやのどの痛み、咳などの風邪には昔から特効薬としておなじみな大根あめがおすすすめ。
大根あめの作り方
- 皮つきの大根を1㎝角に切って広口の瓶に入れて、水飴をヒタヒタニかける
- 2~3日冷暗所におく
- 大根がしぼんで透明な液が出てきたら完成。スプーンですくって1~2杯飲む。
大根のおろし汁
丸めた脱脂綿に大根のおろし汁をつけて鼻に詰める。鼻詰まり、鼻炎、頭痛に。
大根のおろし汁の作り方
- 大根をすりおろす
- すりおろした大根をガーゼで絞る
- 絞ったおろし汁を丸めた脱脂綿につけて鼻に詰める
あまり奥に詰め過ぎないように気を付けましょう。大根は辛すぎると鼻の中が痛くなってしまうので、大根の首のあたりが青い部分を使います。
カボス
カボスには、ビタミンCをはじめ、リンゴ酸、蟻酸、クエン酸などが豊富に含まれていて風邪予防や疲労回復に効果的です。
カボス酒
果実酒にはホワイトリカーを用いるのですが、日本酒のほうが滋養があってまろやかになります。
<材料>
カボス 500g
はちみつ 300g
日本酒 1.8ℓ
カボス酒の作り方
- 皮つきのままのカボスはようじで穴をあけて半分に切る
- 広口瓶に1と日本酒とはちみつをいれる
- 1か月でカボスを取り出す
クズ
漢方のかぜ薬「葛根湯」と同じ原材料です。風邪のウイルスや熱、関節の痛みをおだやかに改善します。
クズ紅茶
紅茶に含まれるカテキンには抗酸化作用がありウイルスへの抵抗力を高めてくれます。クズ紅茶のとろみで冷めにくく最後まで温かいまま飲むことができるので、体も温まります。
<材料>
クズ粉 大さじ1/2
紅茶ティーパック 1個
クズ紅茶の作り方
- クズ粉に水15mlを加えてよくかき混ぜる
- 1をカップに入れて紅茶のティーパックを入れて沸騰した湯を注ぐ
- よくかき混ぜてクズが半透明になって紅茶の色が付いたら飲む
シイタケ
シイタケの健康効果は古くから知られています。中国の明の時代に書かれた書には「椎茸は気を益し、飢えず、風邪を治し、血を破る」とあります。栄養価が高く風邪を治して血液をキレイにするという意味だそうです。
シイタケを煎じて飲むと風邪によく効くことが伝えられています。
▼詳しくはこちらで▼
のどが痛いときの対処法は?
朝起きた時、喉が痛い、イガイガする、
そんな経験はありませんか?
喉の痛みはのどに炎症があると起こります。
風邪の引き始めにのどの痛みが生じるのは、ウイルスや細菌の感染によるものと考えられるため、まずは予防をしっかりとして、ウイルスが感染しないように気をつけることが大切です。
外出するときにはのどを冷やさないようマフラーを巻いたり、帰宅したら手洗いやうがいを徹底して行ない、付着したウイルスを洗い流しましょう。
部屋には加湿器を置いて適度な湿度を保つようにします。
すでに風邪を引いてしまってのどに痛みがあるときには、無理を重ねてのどに負担をかけないように、大声をだしたり、タバコの喫煙は避けてくださいね。
食事はうどんやスープ、
お粥などののどごしの良くて消化の良い、水分の多いもの、温かいものを摂るようにしましょう。
のどの痛みに効く食材とその効能、そしてその食材を使った食事をご紹介します。
のどの痛みに効く食材は?
- オレンジ
- キンカン
- 黒豆
- ネギ
- ハチミツ
オレンジ
ビタミンCがレモンに近い量を含んでいます。のどが痛いときや風邪の引き始めに効果的です。
オレンジ酒
<材料>
オレンジ 3個
ホワイトリカー(35度) 900ml
氷砂糖 200g
オレンジ酒の作り方
- オレンジは皮をむいでワタを取り除き厚めに輪切りにする
- 1と氷砂糖、ホワイトリカーを広口瓶へ入れる
- 1か月後にオレンジを取り出す
キンカン
ビタミンC、A、カルシウムが豊富。キンカンは昔からのどの痛みにの特効薬として知られています。
キンカンの甘煮
キンカンは一年中販売されていないので、手に入る時期に甘煮を作って保存しておく。
キンカンの甘煮の作り方
- キンカンはよく水洗いをしてヘタを取る
- 縦に数本切れ目を入れる
- アクを取るため2回水をかえながら茹でる
- 竹串で種を取り出す
- 鍋にキンカンとキンカンの重量の半分の量の砂糖を入れる
- ヒタヒタになるくらいの水を加えてトロリとするまで煮込む
- キンカンは煮汁ごと瓶に入れて保存する
黒豆
かぜによるのどの痛みやせきや声枯れ、気管支炎などには黒豆を煮て煮汁を飲むく民間療法が知られています。
▼黒豆煮汁の作り方はこちらで紹介しています
ネギ
生薬として使われることの多いねぎは風邪の特効薬としても知られています。
ネギの湿布
細かく刻んだネギを布に包んで喉に当てると、消炎作用によって喉の痛みが和らぐ
咳が出るときの対処法は?
風邪で気道に炎症が生じると咳が出てしまいます。咳が長引くと体力的にも辛いものですよね。なかなか収まらないときは他の病気も考えられるのでお医者さんに診てもらうようにしましょう。
風邪に伴う咳であるなら昔から知られている食事療法を試してみませんか。
咳に効く食材と風にその効能、そしてその食材を使った食事をご紹介します。
咳が出るときに効く食材は?
- カリン
- ミカン
カリン
カリンは古くから、咳の特効薬として重宝されています
カリン酒
カリン酒は昔から咳の特効薬として知られています。旬の時期にカリン酒を作って保存しておきましょう。
▼詳しくはこちらで▼
ミカン
ミカンには免疫力を高めるビタミンCが豊富に含まれています。またミカンの皮を干したものは陳皮といって漢方薬に用いられており、せきや痰に効果があります。
ミカン酒
<材料>
ミカン 1㎏
ホワイトリカー(35度) 1.8ℓ
氷砂糖 500g
ミカン酒の作り方
- ミカンはよく洗い水けをふき取る
- ヘタを取って皮ごと輪切りにする
- 氷砂糖、ミカン、ホワイトリカーの順に広口瓶に入れる
- 1か月ほどで完成
さいごに
風邪を引いても熱が出ない限りはなかなか病院へいくことはありませんよね。でも長引く前に早めに治しておきたいものです。身の回りの食材には体に良いものがいっぱいあります。普段の食事にぜひ取り入れてみてください。
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