小学校の入学は、子どもにとっても家族にとっても大きな節目です。その際に悩みやすいのが、「入学祝いはいくらくらいが適切なのか」という金額の目安。祖父母や親戚、知人など、関係性によって相場は異なり、周囲と比べて迷ってしまう人も少なくありません。
この記事では、小学校入学祝いの関係別の相場を中心に、金額の考え方や喜ばれやすい贈り方、よくある疑問までをわかりやすく整理しています。無理をせず、気持ちよくお祝いするための参考として、ぜひ役立ててください。
小学校入学祝いとは?まず知っておきたい基本
小学校入学祝いは、子どもが新しい生活をスタートさせる節目を祝う気持ちを形にしたものです。祖父母や親戚、友人など、立場によって贈り方や考え方はさまざまですが、まずは「どんな意味を持つお祝いなのか」「いつ頃渡すのが一般的なのか」といった基本を知っておくことで、安心して準備ができます。
小学校入学祝いの意味
小学校入学祝いは、子どもが新しい環境へ一歩踏み出す節目を祝うためのものです。勉強が始まることや学校生活に慣れていくことを応援し、「これからの成長を見守っていますよ」という気持ちを伝える意味合いがあります。入学という変化を温かく受け止めるためのお祝いと考えられています。
入学を迎える家庭は、準備や生活リズムの変化で慌ただしくなりがちです。そんな時期に、お祝いの言葉や気遣いが添えられることで、気持ちが少し和らぐこともあります。高額な贈り物である必要はなく、相手の負担にならない形で気持ちを届けることが大切です。
また、入学祝いには「新しいスタートを前向きに迎えてほしい」という願いも込められています。金額や形式に正解はなく、家庭ごとの考え方や関係性に合わせて選ぶことが自然です。無理をせず、心からのお祝いを伝えることが、結果的にいちばん喜ばれやすい入学祝いにつながります。
親戚や知人には入学式の事前に知らせるとお祝いを催促しているように思われてしまうので、事前には報告しないのがマナーです。(報告するのは入学式が終わったあと暑中見舞いや年賀状などで)
入学前後は、卒園・卒業といった行事が重なる時期でもあります。卒園・卒業を迎える時期の暮らしの整え方 もあわせて参考にしてみてください。
誰が誰に贈るお祝い?
小学校入学祝いは、主に身近な家族や親戚、親しい知人から贈られることが多いお祝いです。代表的なのは、祖父母から孫へ、叔父や叔母から甥や姪へといったケースで、家族として成長を見守る立場から気持ちを伝える意味合いがあります。また、家族ぐるみで付き合いのある友人や、日頃から交流のある知人が贈る場合もあります。
一方で、必ず全員が贈らなければならないものではありません。家庭ごとに考え方は異なり、「お祝いは身内だけで十分」と考える場合もあれば、「親しい人には気持ちとして贈りたい」と考えることもあります。地域性やこれまでの慣習によって差が出ることもあり、周囲と比べすぎないことが大切です。
また、兄弟姉妹やいとこ同士で入学時期が重なる場合には、金額や内容に差が出すぎないよう配慮されることもあります。相手に気を遣わせない距離感を意識しながら、無理のない範囲でお祝いの気持ちを形にすることが、小学校入学祝いでは大切なポイントと言えるでしょう。
小学校入学祝の相場はいくら?

入学祝いの金額は、贈る側と子どもとの関係性によって大きく変わります。祖父母、親戚、友人・知人など、それぞれに無理のない相場感がありますが、「いくらが正解」と決まっているわけではありません。ここでは、一般的によく選ばれている金額の目安を、関係別にわかりやすく紹介します。
祖父母から孫への入学祝いの相場
祖父母から孫へ贈る小学校入学祝いは、1万円〜3万円程度を目安に考えられることが多いとされています。中でも2万円前後は、無理がなく気持ちも伝えやすい金額として選ばれやすい傾向があります。ただし、これはあくまで一般的な目安であり、必ず守らなければならない金額ではありません。
家庭によっては、ランドセルや学習机、学用品一式などの購入とあわせて入学祝いを考えることもあります。その場合は、3万円以上になるケースもあり、「現金ではなく品物で渡す」「現金と品物を組み合わせる」といった形が取られることもあります。こうした場合は、事前に保護者と相談しておくと行き違いが起こりにくくなります。
また、ほかの孫とのバランスや、祖父母自身の生活状況を考慮することも大切です。金額の多さよりも、入学という節目を一緒に喜び、これから始まる学校生活を応援する気持ちが伝わることが、結果的にいちばん喜ばれやすい入学祝いにつながります。
とくに祖父母世代からは「何にお金が必要なの?」と聞かれることも多いようです。
→ 小学校入学準備で本当に必要なもの一覧
親戚から贈る場合の相場
親戚から贈る小学校入学祝いの相場は、3,000円〜1万円程度がひとつの目安とされています。叔父・叔母の立場では、5,000円前後を選ぶ人が比較的多く、気持ちを伝えつつ相手に負担をかけにくい金額として考えられています。ただし、年齢差や日頃の付き合いの深さによって、1万円程度まで幅を持たせるケースもあります。
また、いとこ同士で同時期に入学を迎える場合や、兄弟姉妹がいる家庭では、金額に差が出すぎないよう配慮されることが多いです。特定の子どもだけが高額になると、受け取る側が気を遣ってしまうこともあるため、全体のバランスを意識すると安心です。
現金のほか、図書カードや文房具、商品券など、実用的で扱いやすいものを選ぶ人もいます。金額よりも、「入学おめでとう」という気持ちが自然に伝わることを大切にし、無理のない範囲で選ぶことが、親戚からの入学祝いではポイントになります。
友人・知人から贈る場合の相場
友人や知人から贈る小学校入学祝いは、3,000円〜5,000円程度を目安に考えられることが多いとされています。特に、家族ぐるみで付き合いがある場合でも、高額になりすぎない金額を意識する人が多く、相手に気を遣わせない配慮が重視されます。
親しい間柄であっても、入学祝いはあくまで「気持ちを伝えるもの」と考え、負担の少ない範囲にとどめると安心です。現金のほか、文房具や図書カード、子ども向けの実用的なアイテムなどを選ぶケースもよく見られます。品物を贈る場合は、学校指定のものやすでに用意されている可能性がある点に注意が必要です。
迷ったときは、使い道を選ばないギフトを選ぶか、無理に贈らないという判断も間違いではありません。相手との関係性を大切にしながら、さりげなく応援する気持ちが伝わることが、友人・知人からの入学祝いではいちばん大切です。
金額だけじゃない|入学祝いで気をつけたいマナー

小学校入学祝いは、現金を贈るケースもあれば、学用品や実用的なプレゼントを選ぶ人もいます。それぞれにメリットがあり、家庭の考え方や子どもの状況によって向き・不向きがあります。相手に気を遣わせないためにも、選び方のポイントを知っておくことが大切です。
渡すタイミングはいつがベスト?
小学校入学祝いを渡すタイミングは、入学前から入学式前後にかけてが一般的とされています。多くの家庭では、入学準備が本格化する前後に受け取れると助かると感じることが多く、入学式より少し前を目安にする人もいます。ただし、必ずこの時期でなければならないという決まりはありません。
都合が合わず入学後になってしまった場合でも、遅れたからといって失礼になるわけではありません。その際は「入学おめでとう」という言葉を添えることで、十分に気持ちは伝わります。大切なのはタイミングよりも、お祝いの気持ちをきちんと伝えることです。
また、直接会って渡すか、郵送するかも状況に応じて選ぶとよいでしょう。遠方に住んでいる場合や、忙しい時期には無理をせず、相手の負担にならない方法を選ぶことが大切です。形式にこだわりすぎず、相手の暮らしを思いやる気持ちを優先したいですね。
のし袋・表書きの基本
小学校入学祝いを現金で贈る場合、のし袋を使うのが一般的です。水引は、何度あってもよいお祝い事に使われる「紅白の蝶結び」を選びます。結び切りは一度きりのお祝いに使われるため、入学祝いには適していません。細かい決まりに見えるかもしれませんが、基本を押さえておくと安心です。
表書きには「入学祝」「祝入学」などと書くことが多く、難しく考える必要はありません。名前は、贈る側の名前をフルネームで書くのが一般的ですが、祖父母や夫婦連名の場合などは、無理のない書き方で問題ありません。連名にする場合は、人数が多くなりすぎないよう注意します。
中袋がある場合は、金額と住所・名前を記入する欄がありますが、最近では省略されることもあります。細かな作法よりも、丁寧に準備した気持ちが伝わることが大切です。形式にとらわれすぎず、相手が受け取りやすい形を意識すると、入学祝いとして気持ちのよい印象につながります。
現金?プレゼント?迷ったときの判断基準
小学校入学祝いを用意する際、「現金にするか、プレゼントにするか」で迷う人は少なくありません。現金のよい点は、受け取る側が必要なものに自由に使えることです。入学準備には何かと出費が重なるため、使い道を限定しない現金は助かると感じる家庭も多くあります。
一方で、文房具や図書カードなど、実用的なプレゼントを選ぶケースもあります。品物を贈る場合は、学校指定の用品やすでに用意されている可能性がある点に注意が必要です。事前に保護者へさりげなく確認できる場合は、確認してから選ぶと安心です。
判断に迷ったときは、「相手に負担を感じさせないか」という視点を持つことが大切です。高価すぎる贈り物は、かえって気を遣わせてしまうこともあります。無理のない範囲で、相手の暮らしや状況を思い浮かべながら選ぶことで、気持ちが自然に伝わる入学祝いになります。
現金以外の選択肢として多いのが、学用品や長く使えるアイテムです。
→ 学習机の選び方|後悔しにくいポイントまとめ
喜ばれやすい入学祝いのアイデア

せっかく贈るなら、子どもや保護者に喜ばれる入学祝いを選びたいものです。学習に役立つもの、学校生活で使えるもの、思い出に残るものなど、選択肢はさまざまあります。ここでは、実際によく選ばれている入学祝いのアイデアを、暮らしの視点から紹介します。
現金以外で選ばれやすい入学祝い
小学校入学祝いは現金が無難とされる一方で、現金以外の贈り物を選ぶ人も少なくありません。特に選ばれやすいのは、図書カードや商品券など、使い道の幅があるものです。入学後に必要な文房具や本を自由に選べるため、受け取る側の負担になりにくいというメリットがあります。
文房具を贈る場合は、鉛筆やノートなどの消耗品が選ばれることが多いですが、学校によって指定がある場合もあるため注意が必要です。事前に確認できない場合は、キャラクターものや好みが分かれやすいデザインは避け、シンプルなものを選ぶと安心です。
また、名入れグッズや記念になるアイテムを選ぶ人もいますが、保管場所や好みの問題が出やすいため、相手との関係性を考慮することが大切です。現金以外を選ぶ場合は、「実用性が高く、使い道を選べるかどうか」を基準にすると、喜ばれやすい入学祝いになります。
毎日使うものは、意外とお手入れのしやすさも大切です。
→ ランドセルを長く使うためのお手入れ方法
避けたたほうがいい贈り物
小学校入学祝いを選ぶ際、善意で用意した贈り物でも、相手にとって負担になってしまうケースがあります。特に注意したいのは、学校指定がある学用品です。ランドセルや体操服、上履きなどは、色やサイズ、メーカーが決まっていることも多く、すでに家庭で準備が済んでいる場合もあります。確認せずに贈ると、使えず困らせてしまう可能性があります。
また、好みが分かれやすいキャラクターグッズや装飾性の高い文房具も慎重に考えたいところです。子ども本人は喜んでも、学校で使いにくい場合や、成長とともに好みが変わることもあります。長く使うことを想定するなら、できるだけシンプルなものが安心です。
さらに、高額すぎる贈り物も避けたほうがよい場合があります。受け取る側が「お返しをどうしよう」と気を遣ってしまうことがあり、純粋なお祝いの気持ちが負担に変わってしまうこともあります。相手の立場を思い浮かべながら、無理のない範囲で選ぶことが大切です。
気持ちが伝わるひと工夫
小学校入学祝いは、金額や品物そのものよりも、「おめでとう」という気持ちが伝わるかどうかが大切です。ちょっとしたひと工夫を添えることで、形式的なお祝いではなく、心に残る贈り物になります。その代表的な方法が、短いメッセージを添えることです。長文である必要はなく、「入学おめでとう」「楽しい学校生活になりますように」といった一言でも、温かさが伝わります。
現金やギフトカードを贈る場合でも、のし袋やカードに手書きの言葉を添えるだけで印象が変わります。直接会えない場合は、手紙やメッセージカードを同封するのもおすすめです。形式ばった文章よりも、相手との関係性に合った言葉を選ぶことで、自然な気持ちが伝わります。
また、渡すタイミングや方法にも少し気を配ると、より丁寧な印象になります。忙しい時期だからこそ、相手の都合を考え、無理のない形で渡すことも大切な心遣いです。大げさな演出をしなくても、さりげない気遣いがあるだけで、入学祝いはより心に残るものになります。
よくある質問Q&A
入学祝いについては、「渡す時期はいつがいい?」「のしは必要?」「遅れてしまった場合はどうする?」など、細かな疑問を感じる人も多いものです。この章では、小学校入学祝いに関してよくある質問をQ&A形式でまとめ、初めての人でも迷いにくいよう整理しています。
Q1.入学祝いはいつ渡すのがベストですか?
入学祝いを渡す時期は、入学式の1〜2週間前が一般的です。
早すぎると実感がわきにくく、遅すぎると「渡しそびれた」印象になることもあります。
遠方に住んでいる場合は、入学式前に届くよう郵送するか、入学式後の帰省時に手渡しするケースも多く見られます。その場合は、事前に一言連絡を入れておくと丁寧です。
Q2.現金とプレゼント、どちらが無難ですか?
祖父母からの入学祝いでは、現金が最も無難で喜ばれやすい傾向があります。
理由は、学用品・制服・通学用品など、入学準備に何かと出費が重なるためです。
一方で、
-
現金+ちょっとした記念品
-
現金+メッセージカード
のように「気持ちが伝わる工夫」を加えると、より印象に残りやすくなります。
Q3.兄弟姉妹がいる場合、金額はそろえるべき?
基本的には、同じ学校区分(小・中・高・大学)であれば金額をそろえるのがおすすめです。
後から差が気になり、トラブルの種になるのを防げます。
ただし、
-
大学進学などで出費規模が大きく異なる
-
特別な事情がある
場合は、無理に同額にこだわる必要はありません。
その際は、祖父母世代の負担にならない範囲を優先して問題ありません。
Q4.入学祝いに「のし」は必要ですか?
きちんとした形で渡す場合は、のしを付けるのが望ましいです。
表書きは以下が一般的です。
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表書き:「御入学祝」または「入学御祝」
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水引:紅白の蝶結び
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名入れ:祖父母の名前(連名でも可)
カジュアルに渡す場合でも、簡単な封筒やメッセージカードを添えると好印象です。
Q5.入学祝いをもらった側はお返しが必要ですか?
入学祝いは「お祝いごと」なので、基本的に内祝い(お返し)は不要とされています。
ただし、以下のような形で感謝を伝えると丁寧です。
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お礼の電話や手紙
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入学後の写真や近況報告
祖父母にとっては、孫の成長を感じられること自体が何よりの贈り物になります。
入学・入園・新生活についてはこちらの記事を参考にしてください
まとめ
小学校入学祝いの相場は、贈る側との関係性によって目安は異なりますが、大切なのは金額そのものよりも、入学を祝う気持ちです。祖父母、親戚、友人など、それぞれの立場や距離感に合った無理のない金額を選ぶことで、相手にとっても受け取りやすいお祝いになります。
現金だけでなく、学用品や実用的なプレゼント、心のこもったメッセージを添えることで、より印象に残る入学祝いになります。また、渡す時期やのしなどの基本的なマナーを押さえておくと、安心してお祝いを贈ることができます。
入学は、子どもにとって新しい生活のスタートです。その一歩をあたたかく応援する気持ちを、自分らしい形で伝えていきましょう。
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