お正月の食卓に欠かせないおせち料理。近年はネットで手軽に注文できるお取り寄せおせちが人気です。わが家でも2020年のお正月に初めて「和洋おせち」をネット注文してみました。
届いた重箱を開けると、彩り豊かな縁起物がぎっしり。定番の黒豆や数の子のほか、洋風のローストビーフやキッシュも入り、伝統とモダンが見事に調和していました。冷凍とは思えない味わいで、盛り付け次第で一層華やかに見えるのも魅力。
その満足感が忘れられず、今では毎年ネット注文でおせちを楽しむのが、わが家の年末行事になっています。この記事では、2020年当時に撮影した写真を交えながら、お取り寄せおせちの魅力や盛り付けのコツを紹介します。
おせち料理をネット注文した理由とメリット
手作りは大変!忙しい年末に嬉しい選択
年末は大掃除、買い物、年賀状の準備にと追われる時期。そんな中でおせちを手作りするのは、想像以上に手間と時間がかかります。
例えば、黒豆や数の子、煮物や焼き物をそれぞれ下ごしらえし、味付けや煮る時間を管理しながら作るのは、料理に慣れた人でもかなり大変です。家族や仕事で忙しい場合、焦って味や見た目が妥協になることも。
ネット注文なら、届いたおせちは調理済みで、そのまま盛り付けるだけで完成。冷蔵・冷凍で届くので保存も安心です。忙しい年末でも、家族とゆったり過ごせる時間を確保でき、気持ちに余裕が生まれるのが最大のメリットです。忙しい主婦や共働き家庭にとって、手軽に豪華なおせちを楽しめるのは大きな魅力です。
種類豊富で選ぶ楽しみも
ネットで注文できるおせちは種類が豊富で、和風・和洋折衷・洋風など、家族の好みに合わせて選べます。
少人数向けや一段重のセット、子どもが食べやすい味付けのものもあり、家族構成や予算に応じた選択が可能です。人気の限定セットや、地方の郷土料理が入ったセットなど、スーパーでは手に入りにくい商品も選べるのが楽しいポイントです。
また、ウェブサイトでは写真付きで中身が確認できるので、盛り付けや彩りのバランスもイメージしながら選べます。選ぶ楽しみが増えると、注文する時間もワクワクしたひとときになり、年末の気分がさらに盛り上がります。
品質も安心、保存や配送も便利
通販のおせちは、冷蔵や冷凍で配送されるため、品質管理や保存がしやすいのも安心です。賞味期限や解凍方法が明記されているので、到着後にすぐ食べられるか確認できます。
個包装になっている場合は、食べる分だけ取り出せるので衛生面も安心です。配送日時も指定できるため、年末の慌ただしい時期でも受け取りの手間が少なく、家族の都合に合わせて楽しめます。
届いたおせちをテーブルに並べるだけで、手作りと変わらない華やかさを演出できるのも魅力。忙しいけれど見栄えの良いおせちを食卓に出したい人にぴったりです。
▼おせちの準備とあわせて、しめ飾りなどのお正月飾りも早めに用意しておくと安心です
取り寄せおせちの盛り付けポイント
器やお重を使って“手作り風”に見せるコツ
届いたおせちは、器を変えるだけでぐっと華やかに見えます。通販のおせちはプラスチック容器や真空パックで届くことが多いですが、家庭にある漆器のお重や、陶器の小鉢に盛り直すとまるで手作りのような温かみが出ます。
黒や赤の器は料理の彩りを引き立てるのでおすすめ。重箱を持っていない場合は、木製のプレートや仕切り皿を使ってもおしゃれに演出できます。盛り付ける際は、黒豆やかまぼこなどの色の対比を意識し、左右対称に並べると見た目も整います。
飾りに南天の葉や金箔を少し添えるだけで、写真映えするおせちに早変わり。お取り寄せ品でも、ひと手間かけることで“自分の味”を感じられるお正月の食卓になります。
詰め方のコツで見栄えアップ
おせちの盛り付けで大切なのは、ぎゅっと詰めて隙間を作らないこと。すき間があると見た目が寂しくなり、料理が動きやすくなるためです。
まずは重箱の角から詰め始め、色の濃い料理(黒豆、昆布巻き、田作りなど)を奥に、明るい色の料理(かまぼこ、伊達巻、栗きんとん)を手前に配置すると華やかに見えます。煮物や酢の物など汁気がある料理は、小さな紙カップや仕切りを使って味が混ざらないように工夫しましょう。
中央には海老や紅白なますなどのメインを配置し、高低差を意識して立体感を出すとより豪華な印象に。料理の配置に少しこだわるだけで、通販おせちとは思えない“映える”お正月プレートになります。
彩り・飾りでお正月らしさを演出
おせちの魅力は、なんといってもその華やかな彩りです。赤・黄・緑の三色を意識して盛り付けると、自然とお正月らしい雰囲気に仕上がります。
紅白かまぼこや伊達巻、栗きんとん、青菜の飾り切りなど、色のコントラストを意識してバランスよく配置するのがポイント。飾りには南天や松葉、ゆず皮などを添えるとぐっと上品になります。100円ショップなどで手に入る金の折り紙や水引を小さく飾っても華やか。
さらに、重箱のふたを少しずらして置くだけでも“おもてなし感”が出ます。おせちは「目でも楽しむ料理」。お取り寄せでも自分らしいアレンジを加えることで、手作りとは違う、上質で新しいお正月の食卓を楽しめます。
おせちに詰めたい“縁起物”の意味と定番料理
黒豆・数の子・田作りの意味と由来
おせちの定番中の定番、黒豆・数の子・田作りには、それぞれ古くからの願いが込められています。
黒豆は「まめに働く」「まめに暮らす」という語呂合わせから、健康や勤勉を願う料理。つやつやと黒光りする豆は、邪気を払うとも言われます。
数の子は、たくさんの卵が連なっていることから「子孫繁栄」の象徴。家族の繁栄や、将来への希望を込めて食べられます。
田作り(ごまめ)は、昔イワシを肥料として使っていたことに由来し、「五穀豊穣」「豊かな実り」を願う一品です。
これらはどれも縁起がよく、冷めてもおいしいため、おせちの中でも欠かせない存在。お取り寄せでも手作りでも、まずはこの三品をそろえると、ぐっと本格的なお正月の雰囲気が出ます。
海老・栗きんとん・紅白かまぼこの意味と華やかさ
華やかさを演出する「彩り組」には、海老・栗きんとん・紅白かまぼこがあります。
海老は、腰が曲がるまで長生きできるようにと願いを込めた長寿の象徴。赤と白の色合いもめでたく、お正月の主役級食材です。
栗きんとんは黄金色の見た目から「金運・財運アップ」を意味し、豊かさを願う縁起物。甘くて子どもにも人気です。
紅白かまぼこは日の出をイメージしており、「新しい年の幕開け」を表現しています。紅は魔除け、白は清浄を意味し、組み合わせることでお祝いの色合いに。
お取り寄せおせちでも、これらの料理が入っているとお祝い感が一気に高まります。味や見た目のバランスを考えて盛り付ければ、彩り豊かで福を呼び込む一重が完成します。
煮しめ・昆布巻き・伊達巻の意味と味わい
落ち着いた味わいで人気の煮しめや昆布巻き、伊達巻にも、しっかりとした意味があります。
煮しめは「家族仲良く結ばれるように」との願いを込めた料理で、根菜をひとつの鍋で煮ることから“絆”の象徴ともいわれます。
昆布巻きは「よろこぶ(喜ぶ)」の語呂合わせで縁起がよく、祝いの席に欠かせない存在。中の魚によって味わいが変わるので、家庭や地域ごとの個性も楽しめます。
伊達巻は、巻物の形をしていることから「学問や教養の発展」を願う料理。見た目が華やかで、重箱の中でも存在感があります。
どれも作るのは手間がかかりますが、お取り寄せなら味付けの違いを楽しめるのも魅力。お正月にふさわしい、心を込めた“福を詰める料理”たちです。
おせち料理の中身を写真で紹介
実際に注文した「和洋おせち」をご紹介します。
伝統的な縁起物をしっかり押さえながら、見た目にもおしゃれな洋風メニューが組み合わされた豪華な三段重です。どの重も彩りがよく、冷凍で届いたとは思えない仕上がりでした。

12月30日に冷凍便で届きました。24時間から36時間かけて冷蔵庫で解凍します。

お正月らしい華やかな柄のお重です。重箱には「めでたさを重ねる」という意味があります。

ローストビーフもついています!

お品書きです。一品ずつ確認しながら食べるのも楽しみの一つ。
一の重

一の重には縁起物の祝い煮が詰められています。
一般的には黒豆(まめに働く)、数の子(子孫繁栄)、田作り(五穀豊穣)、昆布巻き(よろこぶ)、栗きんとん(富)、紅白かまぼこなどです。
今回注文したのは和洋おせちですが、祝い肴が中心で、黒豆や数の子、田作りなど定番の縁起物がずらり。和の上品さが感じられ、金箔入りの黒豆や伊達巻、栗きんとんなども華やか。お正月らしい品格を感じる段でした。
ラップを剥がしていないので見づらいですが・・
- 有頭エビ
- 味付け数の子
- たこの甘煮
- マロン
- 栗甘露煮
- にしん昆布巻
- 伊達巻
- 黒豆(金箔入)
- さつまいも干支
- 田作り
- 若桃甘露煮
- たたきごぼう
- 照焼帆立
- 花餅紅梅
二の重

二の重には焼き物が詰められています。
一般的には紅白なます(お祝いの水引をあらわす)などの酢の物、エビ(長寿)、タイ(めでたい)などの焼き物などです。
こちらは洋風メニューが中心。伊勢海老のテルミドールやサラダ、ディップ、クラッカーなどが詰められ、彩りも味の変化も楽しめます。冷蔵庫でゆっくり解凍することで、ぷりぷり食感を保てました。
- 伊勢海老のテルミドール
- オーロラカスタード
- 鮭といくらの石狩漬け
- ぷりぷり海老サラダ
- いかの燻製サラダ
- 明太子とクリームチーズのディップ
- クラッカー
- アーモンドティラミスチョコ
三の重

三の重には煮物が詰められています。
一般的には里芋(子孫繁栄)、タケノコ(家の繁栄)、レンコン(先の見通しがよい)などが詰められています。
煮物やお肉料理が中心で、家族みんなが取り分けやすい内容。キッシュやローストビーフ、チーズオードブルなど、子どもも大人も楽しめるラインナップ。和洋が見事に調和していました。
- ベーコンとほうれん草のキッシュ
- 若鳥ワイン焼き
- サラミ風チーズ鶏肉巻き
- ドライ塩トマト
- カニとハーブのテリーヌ
- サーモンとパプリカのマリネ
- 海老のチュダーチーズサラダ
- 胡麻ポテト
- サーモンテリーヌ
- ベーコンチーズオードブル
お取り寄せおせちのメリットと注意点
忙しい年末でも“プロの味”が楽しめる

2020年おせちは「おせち料理専門店 板前魂 和洋風三段重 ソレイユ」をお取り寄せしました。
お取り寄せおせちの最大の魅力は、なんといっても「手間をかけずにプロの味を堪能できること」。年末は掃除や年賀状、買い出しなどでバタバタしがちですが、注文しておけば指定日に届くので、調理時間をぐっと短縮できます。
最近は料亭監修や人気シェフプロデュースなど、家庭では出せない味わいを再現したおせちも多数登場。味付けや素材の組み合わせも絶妙で、どの品にも丁寧な仕事が感じられます。
また、冷凍タイプなら好きなタイミングで解凍できるため、家族が集まる日に合わせて食卓に並べられるのも便利。彩り豊かで見栄えもよく、開けた瞬間に「お正月が来た!」という華やかな気分を味わえます。忙しい人でも、しっかりと季節行事を楽しめるのが、お取り寄せおせちの大きなメリットです。
冷凍・冷蔵で異なる保存と味わいのポイント
お取り寄せおせちには、「冷凍タイプ」と「冷蔵タイプ」の2種類があります。それぞれにメリットがあり、生活スタイルに合わせて選ぶのがコツ。
冷凍タイプは、長期間保存できて安心。食べる前日に冷蔵庫でゆっくり自然解凍すれば、風味を損なわずにおいしくいただけます。一方、冷蔵タイプは作り立ての新鮮さが魅力で、解凍の手間がなくすぐに食べられるのが嬉しいポイント。ただし、保存期間が短いため、届いたら早めに食べ切るのが鉄則です。
どちらも届いたらすぐに中身を確認し、冷蔵庫のスペースを確保しておくと安心。メーカーによっては盛り付け済みで届くタイプもあり、そのままテーブルに出せる手軽さも人気です。自分の予定や人数に合わせて選ぶと失敗しません。
注文時の注意点とおいしく食べるコツ
おせちをお取り寄せする際は、注文時期と配送日の確認がとても大切です。人気のある商品は11月中には予約が埋まることもあるため、早めの注文が安心。
また、冷凍タイプは解凍時間が12〜24時間かかるものもあるので、食べたい日の前日には冷蔵庫に移しておきましょう。解凍時に急いで常温に置くと、水分が出て味が落ちてしまうこともあるので注意が必要です。さらに、届いたら破損や内容の確認をしておくとトラブル防止になります。
食べるときは、一度に全部を開けず、食べる分だけ取り出すと最後までおいしく楽しめます。ちょっとした気遣いで、お取り寄せおせちがより美味しく、見た目もきれいに保てます。年始の食卓を華やかに飾るための、ひと手間を大切にしましょう。
まとめ
おせち料理をネット注文でお取り寄せすると、年末の負担を減らしながら、華やかなお正月を迎えられます。手作りでは手間のかかる縁起物もしっかりそろい、見た目も味も大満足。重箱を開ける瞬間のワクワク感や、家族でお重を囲む時間も、お正月ならではの幸せです。
冷凍・冷蔵タイプそれぞれの特徴を理解しておけば、解凍や盛り付けもスムーズ。お気に入りの器に少しアレンジするだけで、より華やかに楽しめます。「忙しいけれど、お正月らしさを大切にしたい」──そんな方こそ、ネットおせちを一度試してみてください。
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