洗濯は洗濯機におまかせですか?
うっかりして大切にしていた衣類が縮んでしまったり、色あせたりしてしまったりと、そんなトラブルが経験ありませんか?
手洗いは手間がかかって面倒なところもあるけど、大事にしていたセーターも丁寧に優しく洗えば生地を傷めないし、ブラウスについた汚れだって集中的に落とすことができるし、なんといってもクリーニングに出すよりもずっと経済的!
手間はかかるけどメリットも大きい手洗いの方法を正しくマスターしませんか?
今回は「洗濯の手洗い方法を解説!効率よい洗い方ポイントを知ってお家で洗おう!」をお伝えします。
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洗濯手洗いすべき衣類は?
普段よく着る綿やポリエステル、ナイロン、アクリルなどは洗濯機で洗えますが、型くずれしやすくておしゃれ着なものなら衣類用中性洗剤で手洗いしましょう。
セーターなどでウールのものでも手洗い可の表示があれば洗うことができます。気を付けて洗えばシンプルなカシミヤのストールだって手洗いは可能です。
水洗い不可の表示があるものや、デザインが複雑でアイロン掛けるのが難しいと思うものはクリーニングに出すのが無難ですよ。
洗濯手洗いマークをチェックする!
衣類は素材によって吸水性や伸縮性に違いがあります。正しく洗うためには素材は何でできているか、どうやって洗濯すればよいのか衣類に付いている表示は見逃さないこと!
取り扱い絵表示はひと目見ればすぐに分かるように簡略化されているので衣類の繊維と比べながら
チェックすることを忘れないようにしましょう。
繊維の種類と特徴
・綿(天然の植物繊維) ◎
吸湿性、通気性、耐久性に優れるが、シワになりやすい
・ポリエステル(合成繊維) ◎
シワになりにくく型くずれしにくいが、吸収性が低い
・ナイロン(合成繊維) ◎
軽くて弾力性に富むが、日光に変色しやすい
・麻(天然の植物繊維) 〇
吸水性が高く張りがあるが、シワになりやすく洗濯によって光沢が減る
・アクリル(合成繊維) 〇
保湿性が高くシワになりにくいが、ほこりを吸着しやすい
・毛(天然の動物繊維) △
保湿性と吸湿性に富みシワになりにくいが、縮みやすく変色しやすい
・シルク(天然の動物繊維) △
独特の光沢があり保湿性が高いが、濡れると縮みやすく熱や日光に弱い
・レーヨン(再生繊維) ×
吸湿性があり肌触りがよいが、濡れると縮みやすくシワになりやすい
(◎、〇は洗濯可、△は注意、×は不可)
何で洗濯する?手洗い用洗剤をチェック!
洗濯をするときに使用する洗剤には弱アルカリ性洗剤と中性洗剤があります。
洗濯機でジャブジャブ洗うときに使うのは弱アルカリ性の合成洗剤か石けん洗剤で、手洗いする
デリケートな衣類に使うのは中性洗剤です。
中性洗剤の別名はおしゃれ着洗い洗剤で、手洗い表示のある衣類に使用します。縮みやすいウールや絹、その他にダウン製品にも使用できます。
洗濯用の中性洗剤の成分は台所用のの中性洗剤やシャンプーと同じものです。髪の毛を洗うものと同じだからシャンプーでニット類を洗っても大丈夫というのは極端かもしれませんが、私はうっかり洗剤を切らした時になんどかシャンプーで洗ったことがありますよ^^;
ただしおしゃれ着洗い用の中性洗剤にはソフトに仕上げる成分が含まれるので洗濯はやはり専用なものを使いたいですね。
手洗いで洗濯する必要な道具は?
手洗いする場所を確保しましょう。
洗面台のシンクで充分ですが、洗面器の場合は手洗いする衣類がしっかりと沈められる大きさのものを用意しましょう。水を注いで衣類用の中性洗剤を溶かせば準備OK。汚れがひどい衣類をたたき洗いやブラシ洗いするときは、スポンジやブラシが必要です。
洗濯の手洗い方法
手洗いできるといってもゴシゴシ力を込めて洗うと摩擦の弱い生地だと繊維はけば立ってしまいます。手洗いするときには衣類の繊維や衣類の形によって洗い方を変える必要があります。
押し洗い
手洗いの基本といえるのが押し洗いです。押し洗いというネーミングから押すだけの洗い方をしていませんか?
力を入れてギュウギュウと押す洗い方ではなくて「押し洗いの」洗い方は生地を傷めないように優しくソフトに洗います。
押し洗いは衣類を両方の手のひらを使って、洗剤液にゆっくり押して沈めては浮かせる洗い方です。
衣類を洗剤液の中に完全に沈めたあと、衣類を桶の上まで持ち上げて(15往復くらい)繊維の中に洗剤液を含ませます。
洗濯ネットに入れて30秒ほど洗濯機で脱水したあとキレイな水に入れ替えて押し洗いの方法ですすぎます。(3回繰り返す)最後に30秒ほど脱水します。
ウールのニット類やスカート、パンツなどに。
振り洗い
振り洗いは洗剤液の中で、衣類を両手で軽くつかんで泳がすように前後左右に振る洗い方です。
強くつかんだり振り回すと繊維を伸ばしてしまうので注意しましょう。振り洗いはデリケートな素材に向いた洗い方なので、優しくゆっくりと振るのがポイントです。
キレイな水に入れ替えて同じ方法ですすぎ、最後に30秒ほど脱水します。
シルク素材に。
つけ置き洗い
洗剤液に浸しておくだけで力はほとんど加えたりはしません。衣類を洗剤液の中へゆっくりと沈めて、充分水分を含ませたら手を放して15分ほど置きます。カシミヤのニット類やストールなどはこの方法で洗ってあとは同じ要領ですすぎ洗いをします。
ポリエルテルのカーテンなどの汚れのひどいものは1時間ほど置いておきます。つけ置きしている途中に洗剤液が汚れてきたら洗剤液を取り替えます。
つける時間が長ければよいというものではなく、長くつけていると他の部分に汚れが移ってしまうことがあります。つけ置きする前にはタイマーをセットしておくと便利です。
つかみ洗い
洗剤液の中で両手で衣類を軽くつかんだり放したりして洗う方法です。
生地の中に洗剤液を含ませて泡立たせるように揉みこみます。あとは同じ要領ですすぎ洗いをします。ニット製品やシルクレースのものなどデリケートな衣類に。
もみ洗い
両手で洗濯物をゴシゴシ強くもむように洗う方法です。汚れのひどいものや、厚手の木綿、タオル地など丈夫な生地の衣類に向いた洗い方です。
薄手の繊維のものだと傷つけてしまうのでもみ洗いはできません。あとは同じ要領ですすぎ洗いをします。
たたき洗い
たたき洗いは部分的な汚れ落としに行います。スポンジやタオルに洗剤液を含ませて、汚れた部分をたたきながら汚れを浮かせて取る方法です。
ダウンジャケットやスキーウエアなどの部分的な汚れ落としに。中のダウンには水分があまり浸透しないように気を付けること。
踏み洗い
洗濯物を足で踏みつけながら汚れを落とす方法です。毛布やタオルケット、カーテンなど大物向きの洗濯物はバスタブを利用すると手軽に洗うことができます。
ブラシ洗い
シャツの襟や袖口などの汚れをブラシでたたいて汚れを落とす方法です。洗濯機では落ちない汚れは、洗う前に部分的にブラシ洗いを行うきれいに仕上げることができます。
すすぎ洗い
手洗いのすすぎは洗った方法と同じ要領で行い、洗剤の泡がしっかりと無くなるまで何度かキレイな水に入れ替えて行います。
さいごに
「洗濯の手洗い方法を解説!効率よい洗い方ポイントを知ってお家で洗おう!」をお伝えしました。
大切に着たいおしゃれ着は家庭で手洗いすれば縮んでしまうというトラブルも解消できますね。衣類に付いてる表示マークと生地の繊維を確認してチャレンジしてみてください。節約もできてお得に家事できるのが一番ですね!