アフタヌーンティーで紅茶と一緒に出てくるスコーン。こんがり焼けた姿がおいしそうで、つい手を伸ばしたくなりますよね。
でも、いざ目の前にすると「スコーンって手で食べるの?」「ナイフで切ったほうがいい?」「ジャムとクリームはどっちが先?」と、ちょっと迷うことも。
実は、スコーンの食べ方はそれほど難しくありません。基本的な食べ方を知っておけば、ホテルやティーサロンなど少し改まった場所でも、落ち着いて楽しめます。
今回は、スコーンの割り方からジャムやクロテッドクリームのつけ方まで、初心者にもわかりやすく紹介します。
スコーンの食べ方にマナーはある?
スコーンには、アフタヌーンティーなどで食べるときの基本的な作法があります。
とはいっても、「絶対にこの方法でなければいけない」という堅苦しいものではありません。スコーンをきれいに、周りの人も気持ちよく食べられるようにするためのポイントと考えるとわかりやすいでしょう。
スコーンは基本的に手で食べてOK
スコーンは、基本的には手で食べることができます。
アフタヌーンティーで出てきたスコーンを見て、「焼き菓子だからフォークを使うのかな?」と迷うかもしれませんが、手で割って食べるのが一般的です。
ただし、提供される場所やスタイルによってはナイフやフォークが用意されていることもあります。その場合は、お店の雰囲気や周りの人に合わせれば大丈夫です。
マナーを意識するあまり、手を使うことに緊張する必要はありません。
大きなスコーンをそのままかじらない
焼きたてのスコーンを手に取って、そのまま豪快にかじる……という食べ方は、家庭のおやつならもちろん問題ありません。
でも、アフタヌーンティーなどの改まった場では、まず食べやすい大きさに割ってからいただくほうが上品です。
一度に全部を小さくする必要はなく、食べる分だけ少しずつ取り分けると覚えておくと簡単です。
スコーンはどうやって食べる?基本の食べ方
では、実際にスコーンを食べるときはどうすればよいのでしょうか。
ポイントは、最初から細かく切り分けようとせず、手で食べやすい大きさにして、一口分ずつ楽しむことです。
スコーンはナイフで切らずに手で割る
スコーンを食べるときは、まず手で上下にそっと割ります。
両手でスコーンを持ち、真ん中からゆっくり左右に開くようなイメージです。力を入れすぎるとボロボロになってしまうので、慌てずに割りましょう。
半分に割ったら、そのまま一口で食べるのではなく、そこから食べる分だけ手で取り分けます。
スコーンは焼き上がりによっては割りにくいこともありますので、無理に手で割ろうとしなくても大丈夫。ナイフが用意されている場合は、その場のスタイルに合わせて使えばOKです。
一口分ずつ取り分けて食べる
半分にしたスコーンを、さらに食べやすい大きさに取り分けます。
このとき、最初に全部を細かくしてしまうよりも、食べる分だけその都度取り分けるほうが自然です。
一口分を手に取り、ジャムやクロテッドクリームをつけていただきます。
スコーンは少しずつ食べることで、ジャムやクリームとの組み合わせも楽しめますし、テーブルの上がパンくずだらけになるのも防ぎやすくなります。
ナイフを使う場合はどうする?
スコーンにはナイフが添えられていることもあります。
「スコーンは手で割る」と知っていると、ナイフを使ったらマナー違反なのでは?と思ってしまうかもしれません。
でも、提供されたナイフを使うこと自体が悪いわけではありません。
スコーンの大きさや硬さ、提供スタイルによって食べやすい方法を選びましょう。迷ったときは、周りの人の食べ方をさりげなく参考にするのも一つの方法です。
ジャムとクロテッドクリームはどうつける?
スコーンといえば、ジャムとクロテッドクリーム。
スコーンそのもののおいしさはもちろんですが、焼きたてのスコーンに濃厚なクリームと甘酸っぱいジャムを合わせると、紅茶との相性もさらに楽しめます。
ここでは、ちょっと気になる「どっちを先につける?」についても見てみましょう。
ジャムとクリームはどちらを先につける?
実は、ジャムとクロテッドクリームの順番には、イギリスでも有名な違いがあります。
コーンウォール地方ではジャムを先に、その上にクロテッドクリームをのせる食べ方が知られています。一方、デヴォン地方ではクロテッドクリームを先に、その上にジャムをのせる食べ方が親しまれています。
この違いは「どちらが正解?」と決めるものではなく、それぞれの地域のティータイム文化として知られているものです。
日本でアフタヌーンティーを楽しむ場合も、基本的にはお店のスタイルに合わせれば大丈夫。
順番を間違えたら恥ずかしい、というほど神経質に考えなくてもいいでしょう。
最初から全部に塗らなくてもOK
スコーンを半分に割ったら、ジャムやクリームをスコーン全体に一気に塗り広げるのではなく、一口分ずつつけて食べるときれいに楽しめます。
スコーンを少し取り分け、そこにジャムとクロテッドクリームをのせていただきます。
こうすると、スコーンの温かさや食感を感じながら、クリームの濃厚さやジャムの甘酸っぱさも一緒に味わえます。
「最初に全部塗ってしまったほうが楽」と思うかもしれませんが、少しずつつけるほうがティータイムらしい優雅さも出ます。
クロテッドクリームがない場合は?
日本では、アフタヌーンティーを自宅で楽しむ場合など、クロテッドクリームが手に入りにくいこともあります。
そんなときは、手に入るクリームやバターなどを使って、自分なりの組み合わせを楽しむのもいいでしょう。
本場と同じ材料にこだわるより、スコーンと紅茶をおいしく楽しむことのほうが大切です。
お店ではクロテッドクリームが添えられていることも多いので、普段とは違う濃厚なクリームを味わってみるのも、アフタヌーンティーの楽しみの一つですね。
アフタヌーンティーでスコーンを食べるときのポイント
ホテルやティーサロンのアフタヌーンティーでは、スコーンのほかにもサンドイッチやケーキなど、さまざまな料理が並びます。
いつ食べるのか、紅茶とどう合わせるのかも気になるところです。
スコーンはいつ食べる?
アフタヌーンティーでは、一般的にサンドイッチなどのセイボリーからスコーン、ケーキなどの甘いものへと進む流れがよく知られています。
ただし、現在のアフタヌーンティーはお店によって提供スタイルがかなり違います。
最初からすべてが一つのスタンドに並んでいる場合もあれば、料理が順番に運ばれてくる場合もあります。
そのため、「絶対にこの順番で食べなければいけない」と考えすぎなくても大丈夫です。
紅茶と一緒に楽しもう
スコーンは紅茶との相性がよいお菓子です。
ジャムやクロテッドクリームをつけたスコーンを味わい、紅茶を一口飲む。甘さのあとに紅茶の香りが広がると、また次の一口が楽しみになります。
紅茶の飲み方についても知っておくと、アフタヌーンティーをさらに安心して楽しめます。
カップの持ち方やソーサー、スプーンの扱いなど、紅茶を飲むときの基本はこちらの記事で紹介しています。
友達とのお茶会なら、細かく考えすぎなくても大丈夫
ホテルなどの少し改まった場所では、スコーンの食べ方を知っておくと安心です。
でも、友達とカフェでスコーンを食べたり、自宅でお茶会をしたりする場合まで、細かな作法を完璧に守る必要はありません。
手で割って食べる、食べやすい大きさにする、ジャムやクリームを少しずつつける。
基本を知っていれば、それだけでも十分です。
マナーを気にしすぎて「今の食べ方は大丈夫かな?」と会話に集中できなくなってしまったら、せっかくの楽しいティータイムがもったいないですよね。
マナーは人を評価するためのものではなく、その場にいる人みんなが気持ちよく過ごすためのもの。
少し改まった場所では丁寧に、友達とのお茶会なら気楽に。そんなふうに、その場に合わせてスコーンを楽しんでみましょう。
スコーンをもっと楽しむために知っておきたいこと
スコーンの食べ方がわかったところで、もう少しだけスコーンについて知ってみましょう。
食べ方だけでなく、スコーンやクロテッドクリームのことを知ると、ティータイムが少し楽しくなります。
スコーンはどんなお菓子?
スコーンは、イギリスのティータイムで親しまれてきた焼き菓子の一つです。
小麦粉などを使って作られ、パンとケーキの中間のような、素朴でほろっとした食感が魅力。
アフタヌーンティーでは、ジャムやクロテッドクリームと一緒に提供されることが多く、紅茶と組み合わせて楽しむお菓子として知られています。
クロテッドクリームってどんなもの?
クロテッドクリームは、イギリスのティータイムでスコーンと一緒に楽しまれている濃厚なクリームです。
生クリームよりもこっくりとしていて、バターほど重くない。その独特の味わいがスコーンによく合います。
スコーンにジャムとクロテッドクリームをのせると、素朴な焼き菓子がちょっと贅沢なティータイムのお菓子になります。
スコーンはなぜ紅茶と相性がいい?
スコーンの素朴でやさしい味わいは、香りのある紅茶とよく合います。
ジャムやクリームをつけることで甘さやコクが加わり、紅茶の渋みや香りとの組み合わせも楽しめます。
「スコーンを食べたら紅茶を飲む」という決まりがあるわけではありませんが、スコーンと紅茶を交互に味わう時間そのものが、アフタヌーンティーの楽しさなのかもしれません。
まとめ|スコーンは基本を知って気軽に楽しもう
スコーンの食べ方は、思っているほど難しいものではありません。
基本は手で割って、食べる分だけ少しずつ取り分け、ジャムやクロテッドクリームをつけていただきます。
ジャムとクリームの順番にも地域による違いがありますが、日本でアフタヌーンティーを楽しむなら、お店のスタイルに合わせれば大丈夫です。
ホテルなどの少し改まった場所では、基本的な食べ方を知っていると安心。でも、友達とのお茶会や自宅でのティータイムまで、細かなマナーを気にしすぎる必要はありません。
スコーンを味わい、紅茶を楽しみ、友人との会話をゆっくり楽しむ。そんな時間こそ、ティータイムのいちばんの魅力なのではないでしょうか。
知っていると安心、でも気にしすぎない。
そんなちょうどいい距離感で、スコーンと紅茶の時間を楽しんでみてください。
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